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シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

プレイスビヨンドザパインズ~宿命

2013-05-27 | シネマ は行

2011年「People」誌のもっともセクシーな男No.1のブラッドリークーパーと(ワタクシが勝手に思っているだけかもしれないけど)僅差でNo.2だったライアンゴスリングの共演、しかも作品自体の評判も良いらしいということで見に行くことにしました。監督が「ブルーバレンタイン」デレクシアンフランスということと上映館の少なさに一抹の不安も覚えつつ。。。

移動遊園地でバイクショーをしているルークライアンゴスリング。以前に移動遊園地で来たときに出会ったロミーナエヴァメンデスと再会すると彼女には子供がいて、ルークの子だと言う。ロミーナには新しい恋人コフィマハーシャラアリがいて家族として暮らしていたが、ルークは息子と関わって行きたいと考え、この町に残ることに。仕事のないルークはロビンベンメンデルソーンと知り合い彼の修理工場で働かせてもらうことになるが、そのロビンはかつて銀行強盗を成功させたことがあり、お金がいるなら一緒にやらないかと誘われる。

バイクの腕を利用して何度か銀行強盗に成功したルークだったが、ある日失敗し民家に立て籠もり新人警官のエイヴリーブラッドリークーパーに射殺されてしまう。突入していきなりルークを撃ち殺したエイヴリーは法的な手順を踏まずにルークを射殺したことになるが、目撃者は誰も居ず、エイヴリーは地元のヒーローとなる。

エイヴリーは先輩たちに仲間として迎えられ、同時に先輩たちの汚職を知ることとなる。苦悩するエイヴリーは彼らを告発し自らは地方検事となる。もともとロースクール出身のエリートだったエイヴリーは警官として現場で働きたかったが結局はやはりホワイトカラーのエリートの道を歩むことになる。

15年後。ルークの息子ジェイソンデインデハーンとエイヴリーの息子AJエモリーコーエンは同じ高校で相手の素性を知らずに知り合うことになる。

まぁ、いわゆる「親の因果が子に報い」ってやつですかね。結局ルークの息子ジェイソンは過去の出来事を知ってしまい、復讐しようとするのですが、、、

冒頭にブラッドリークーパーとライアンゴスリングの共演って書いたけど、2人が同じ画面に登場するのは1回だけ。しかも出会った瞬間撃ち殺しちゃいますからね・・・共演ちゃうやん!

ルークの息子ジェイソンは、まぁ継父に育てられたってことで多少素行がよろしくない子に育ったってのも分からなくはないですが、継父のコフィはすごくしっかりしてそうな人だったからちょっと不思議です。そんな裕福ではないけど、めっちゃ貧しい生活って感じじゃなかったし。いくら父親の血を引いてると言っても精神疾患でもない限り遺伝的要素でワルになるってあるのかなぁ?

エイヴリーの息子AJが、あそこまでワルってのもちょっと納得いかなかったですね。いくら両親が離婚してしまったって言っても奥さんローズバーンもなかなかしっかり者って感じでしたし、お金はあるしね。あんなエリートの家なのにあんな子が育つってなんかもうどこまで甘やかしとんねん!と思いました。エリートで離婚した親への反抗心ってのは分かるんですが、ちょっとワル過ぎるかなぁと。エイヴリーが同じ年頃の子どもを持つルークを殺してしまったことで自分も息子との距離感がおかしくなってしまった結果ということなのかな。

その辺の親子のつながりにしっくり来なかったのでちょっと疑問を持ってしまいました。

親世代の話ではエイヴリーのほうの話の展開はまぁまぁ納得できたんですが、ルークのほうはちょっと短絡的過ぎるかなぁという気が。お金がないから銀行強盗しよう!なんてちょっと頭足りなくないですかね…ライアンゴスリングはこういう役に結構ハマりますけど、いままで彼が演じたいくつかの役と重なる部分が多くてちょっとタイプキャストっぽくなってる気もしました。タイプキャストとまで言うと言い過ぎかもしれないけど、心優しいワルっていうの多いなぁと。あの家族写真はすごく素敵でしたけどね。すごくルークっぽくて。あと、赤ちゃんが泣いているのに彼に抱かれて泣きやむシーンがあるでしょ。あそこですごく彼の優しさがにじみ出てるなぁと感じました。子供のためと言って大金を手に入れることよりも地道に働くことができたら良かったのにねぇ。

見ている最中は非常に惹きつけられました。次どうなるんやろう、どうなるんやろうと思いながら見ていて141分という上映時間もそう気になりませんでした。ただこれがライアンゴスリングとブラッドリークーパーじゃなくて全然知らない役者さんが演じている物語だったら結構つらかったかなーと思います。結構評価が高い作品なんですけど、これがこの2人が主役じゃなかったらどう評価が変わっていたかなーと思ったりします。

ジェイソンを演じたデインデハーンくんが非常に光っていました。まだ幼いときのレオナルドディカプリオにちょっと似ていて、これからどんどん出て来そうな感じの青年でした。彼が颯爽とバイクで去っていくラストが印象的でした。「親の因果が子に報い」と書きましたが、彼はそれを乗り越えていってくれそうな予感を漂わせたラストだったので良かったです。



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