シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

ヴィクトリア女王~世紀の愛

2010-01-28 | シネマ あ行
最近お気に入りのエミリーブラントが主演で以前から楽しみにしていた作品。ゴールデングローブもノミネートされたしね。彼女を知ったのが、「プラダを着た悪魔」だったということもあって、勝手にアメリカ人だと思い込んでいたんですが、イギリス人なんですね。どうりで英語がまったく不自然じゃないわけだ。ということはいままでワタクシが見た作品のときのアメリカ英語のほうが彼女にとっては演技としてのアクセントだったんですね。なんの違和感もなく見てた。

前々から楽しみにしていたということと、女王とアルバート公ルパートフレンドの純愛っていうので、結構好みの作品だろうなぁと予想していたのですが、まぁ二人の純愛は非常に好感が持てるものでしたが、映画が終わって「えっ?こんだけ?」って感じでした。なんか色々と事件が起こりそうに見せかけておいて、何も起こらない。女王暗殺未遂くらい?女王とアルバート公の恋路をメルバーン卿ポールベタニーが邪魔するのかと思いきや、しない。政敵との争いがドロドロと繰り広げられるのかと思いきや、大してドロドロでもない。事実なんだからしょうがないと言われればそれまでなんですけど、それならもっと二人のロマンスに比重を置いて思い切り恋愛ものに仕上げるかなんかしないと、どっちつかずで中途半端な印象になってしまった。編集もあんまり上手とは言えない感じだったしなぁ。ちょっと残念だなぁ。

ルパートフレンドって「縞模様のパジャマの少年」であのイヤーなナチスの将校の役やってた人ですよね。あのときは冷たくて怖くてイヤな奴っていう印象だったのに、今回は優しくて包容力があって頭も良いアルバート公を爽やかに演じていた。キャーキャー言われるようなハンサムタイプではないかもしれないけど、これから要注目です。「プライドと偏見」見なくっちゃなぁ。そんなに大きい役じゃないかもだけど。
ヴィクトリアの母親を演じたミランダリチャードソンはなんかイジワルな役が多いような…顔立ちのせいかな?今回も最初は娘を言いなりにさせようとしていたけど、実際にはやはり娘を愛しているというのが後半になるにつれて表れていましたね。
その母親の愛人で裏で手を引いていたジョンコンロイを演じていたマークストロングって「ワールドオブライズ」に出てた人かぁ。分からんかった。やっぱこういうちょっと怖い役が似合う人なのかな。それにしても、足なが~って思ったよ。

上映時間が102分なんでね、見ている間はまったく苦痛じゃないし、楽しめると思います。ただ、もう少し時間を長くしてもいいから突っ込んだストーリーテリングが欲しかったところです。

オマケヴィクトリア女王の愛犬トライカラーキャバリアのダッシュくん。お利口で可愛かったですね。彼は死後、火葬されてお墓も立ててもらっているそうです。


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