ケーブルテレビで放映していたので見てみました。
他人の嘘がわかってしまう男成瀬大沢たかお。
コンマ1秒まで正確に時を刻むことのできる体内時計を持つ女雪子鈴木京香。
演説をさせたら右に出る者はいない男響野佐藤浩市。
若き天才スリ久遠松田翔太。
この4人が偶然に出会い、ロマンあふれる犯罪、銀行強盗をやらかす。
あ、ついでに響野の奥さん役で加藤ローサちゃんも出ています。
この作品には原作があるので、原作を読んだ人にとっては映画は面白くないできばえだったようなのですが、ワタクシは原作を読んでいないので、普通に楽しめました。
鈴木京香と大沢たかおが好きなので、公開当時から興味はありました。内容もおもしろそうだったし。始まってみると、この嘘を見抜ける男と正確な体内時計を持つ女の設定よりも佐藤浩市が演じた演説をさせたら右に出る者はいない響野という男が一番面白かったな。佐藤浩市って渋い役も似合うけど、こういうちょっとおちゃらけた役やるときがワタクシは好きです。本人も結構楽しそうだし。成瀬と久遠が現金を詰めている間に人質たちにとうとうと語る響野の「時間の話」とか「夢と現実の話」とかが面白くてついつい聞き入っちゃう。実際にはどっかで聞いたような話をつらつらとつなげて喋ってるだけのようにも思えるんだけど、響野の話術についつい聞きほれてしまいました。そこんところは全然物語の中軸ではないんですが。
この4人がまんまと銀行強盗に成功して逃亡中に、突然現れた別の強盗にあっさり現金を盗まれたからさぁ大変ってわけで物語が進むのですが、この逃亡とかになんだか安っぽいCGが使われていて、物語の前半で「あぁ、残念」と思ったんだけど、こういう軽いタッチのお話だからその辺もわざとなのかなと。そして、この安っぽいCGを入れて、いかにも架空のお話とすることで、日本では簡単にはありえない銃の発砲とか盗難車での逃走とかメキシコへの高飛びなんかを一気に許せる出来事にできるのかもしれないなということで納得することにしました。
ワタクシが好きな鈴木京香と大沢たかおが想いあう仲で最後にはちゃんとくっついてくれちゃうというだけでもう結構満足してしまったので、話の中身はなんか中途半端やけど、ま、いっか~っていう気になっちゃいました。最後の展開はかなり読めちゃったけど、日本にはこういうロマンのある犯罪映画が少ないので、これくらいで及第点あげちゃおうかなと。
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