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最近あまり映画を見る時間がないのでどの作品にするか非常に迷ったのですが、ベンアフレックが好きなのでこれにしました。弟ケイシーの「マンチェスターバイザシー」もかなり気にはなっているのですが、、、
第一次世界大戦で無駄な死を見過ぎたジョーコフリン(ベン)はもう誰の命令にも従うまいと警察幹部の息子でありながら強盗稼業で暮らすようになる。その頃ボストンはアイルランド系とイタリア系のギャングたちがしのぎを削っていたが「誰の命令にも従わない」というポリシーの下、ジョーはどちらのギャング組織にも入らずにいた。
しかし、ジョーが恋に落ちた相手がアイルランド系のボス・ホワイトの愛人エマシエナミラーで、2人の関係がバレてしまいジョーはボコボコにされるが殺される寸前に父親に逮捕され命は助かる。エマもホワイトに殺されジョーは傷心のまま刑務所で3年を過ごす。
出所後、ホワイトへの復讐に燃えるジョーはポリシーを曲げてイタリア系ギャングの仲間となり、密造酒を仕切るためにフロリダのタンパへ向かい心機一転、密造酒の商売を成功させる。ここでジョーは密造酒の原料をキューバから輸入しているグラシエラゾーイサルダナと出会い恋に落ちる。
とまぁとにかくつらつらとジョーの人生が語られるという作品です。これ、ベンアフレックが好きな人じゃなかったらちょっとしんどいかもなぁ。あとはジョーコフリンという人間を好きじゃなかったら辛いでしょうね。ワタクシはベンのファンだし、ジョーコフリンのこともなかなかに好きだったので大丈夫でしたが。法に触れることはしているけど、人を傷つけたりするわけではなく、愛した女性にも誠実なジョーコフリンというキャラクターに朴訥な雰囲気のベンアフレックはとても合っていました。
タンパ警察の本部長フィギスクリスクーパーの娘を演じるエルファニングが唯一と言っていい強い印象を残しましたね。最初、フィギス本部長のオフィスで「娘だよ、ハリウッドに行くんだよ」と紹介されて、そのシーンは一瞬の登場で終わるのですが、それがエルファニングだったので、彼女がこれだけで終わるわけはないけど、どう絡んでくるんだろ?さすがにジョーの恋愛相手としては若すぎるし、と思っていたらとても意外な展開で絡んできたのに驚きました。やはりエルファニングは存在感あるわ。
物語の中に禁酒法、恐慌、カジノ合法化、KKKなどその時代の背景をうまく絡めて描いているのは興味深かったです。
ギャング稼業だけに何度か修羅場をくぐっていくジョーですが、綱渡りながら常に勝利をおさめてきて無事に引退し、妻子と幸せにくらしましたとさ、とそうは問屋が卸しません。最後はまぁいくらむやみに人を傷つけるようなことはしてこなかったとは言え、ジョーのやってきたことを思えば自業自得ですし、奥さんも清廉潔白な人ではなかったわけで、こういう結末も覚悟してジョーと一緒になったのだろうとしか言いようがありません。
ワタクシは嫌いじゃなかったですが、ベンアフレックが監督してきた作品の中では、ちょっとこれは落ちるかなという出来でした。
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