シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

シラノドベルジュラック

2005-07-26 | シネマ さ行
フランスの古典中の古典。
ただでさえ鼻のでっかいジェラールドパルデューがさらにつけ鼻をしての怪演。

このシラノという男、顔は醜いが腕はたつし、頭はいいし、アーティスティックでもあり、ユーモアのセンスも抜群でフランス社交界の人気者。そんな彼が恋する美人のいとこ。そのいとこが恋するのはハンサムな青年。シラノはそのいとこと青年の恋を実らせようと青年のために恋文の文章を考えてあげたりします。だって、自分は醜すぎて彼女が相手にしてくれるわけないんですもの…という、いかにも古典的なお話。

これが現代の話なら、「なんぢゃ、コイツ。好きなら好きって伝えろよ。自分も好きなくせにライバルの手伝いするなんて、そんなんほんまの好きじゃないわい」とワタクシは思うタイプなんですけど、それが古典の話だと思うとなんだかロマンティック~って思えるもんなんですよね。

愛の言葉も「お慕い申し上げております」だもんねー。

しかも、シラノはその想いを胸に秘めて生き抜くんですからね。半端じゃない騎士っぷりですな。シラノが死ぬシーンでは、一緒に彼の切ない人生を振り返って涙してしまいました。

アカデミー衣装デザイン賞、ゴールデングローブ外国語映画賞も納得ですが、中でもカンヌで男優賞を取ったドパルデューの演技が素晴らしいです。まさにハマリ役とはこのことでしょう。


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