シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

ザ・コンサルタント

2017-01-24 | シネマ さ行

ポスターだけで面白そうだなと思って行きました。ベンアフレック好きなので。

田舎町の冴えない会計士クリスチャンウルフ(アフレック)。実は彼には裏の顔があった。彼は世界中の犯罪組織の会計士として資金を洗浄したりすることに手を貸していた。そんな彼の元に大企業の財務の不正を調べる仕事の依頼が来る。

その企業で経理をしているデイナカミングスアナケンドリックは帳簿上のおかしいところを発見し、上司に報告する。それをウルフが調べにやってきた。ウルフは大企業の15年の帳簿を一晩ですべて目を通した上、不正がどこにあるかを発見しかけたのだが、その朝その会社のCFOが自殺したという知らせが入り社長のブラックバーンジョンリスゴーはウルフに捜査を打ち切らせる。CFOがしたことは水に流すと言うのだ。

その後、ウルフは命を狙われ、カミングスも命を狙われていることを知って、彼女を救いに行き、彼女と一緒に逃げる。一度始めたことを終わらせずにはいられないウルフはこの事件にカタをつけるべく隠し持っている大量の武器や現金を持って準備にかかる。

高機能自閉症であるウルフの子供時代が時折挿入され、施設に入れて特別な教育を受けさせようとする母親と鍛えれば治ると信じている軍人の父親が離婚し、父親に育てられたこと、健常者だった弟・ブラクストンジョンバーンサルに子どもの頃から助けられてきたことが分かる。

ウルフはコミュニケーションが苦手で、人の言うことを言葉通りに受け取ってしまい、冗談が分からなかったり、修辞疑問の意味が分からなかったり、スキンシップが出来なかったりという部分はある。普段の生活も自分の決めた独自のルールの中で暮らしているが、父親の訓練のおかげか、なんとか人の表情を読み取ったり、ふりでもいいからその場に合ったセリフを言えるようにはしてきているようだ。一方、数字やパズルに対する才能はものすごく秀でていて、大企業の15年分の帳簿の矛盾点を徹夜で探し出すシーンは何をやっているかは分からなくても爽快でさえある。

作品の解説にはやたらと「暗殺者」という言葉が使われているのだけど、彼って暗殺者か?「暗殺者」って殺しの依頼を受けて自分とは縁もゆかりもないターゲットを殺す職業を指すのだと思っていたけどな。ウルフの場合はそういうんじゃなくて、自分に危害を加えようとする人に対しては徹底的に対抗するというだけだ。スナイパー的な実力があるからってそれを暗殺者とは呼ばないと思うんだけどなぁ。彼には驚異の戦闘能力があるのだけど、それも父親の厳しすぎる訓練の中で身につけたものだという過去のエピソードが挿入されている。

ワタクシが気に入ったのは、彼がとにかく効率的に動くところ。それも彼の自閉症的な症状のひとつなのかもしれないけど、無駄な動きは一切しないし、悪人に慈悲をかけることもない。たいがいヒーローものでは黒幕と対峙する時、さっさと殺せばいいものをその前にべらべらべらべら無駄な話をして自分でピンチに陥ったりする。ウルフにはそういうまどろっこしいことが一切なく、この事件の黒幕でさえ、一瞬で「うるさい!」とばかりに脳天を一発撃って終わり。ちょっと笑っちゃうくらいあっけない。そういうところがすごく好き。

見ている間子供時代にずっと登場する弟はどこへ行ったの?と気になって仕方なかったので、あの彼が弟だったときはビックリした。というか監視カメラ越しの再会で、「ああああーーー!この人弟やーーー!」と分かって興奮しました。

それプラス終盤に色んなことが明かされるのだけど、田舎の会計士の裏の顔が犯罪組織のお抱え会計士で、そのさらに裏の顔がその犯罪組織の悪事を密告し、世に暴いてきたのが彼で、その犯罪で得た報酬からかなりの額を子供の時に行った施設に寄付しているという裏の裏の彼の本当の素顔が分かってくる。

そして、さらにさらに彼の唯一信頼できる仕事上のパートナーの正体が明らかになるシーンまでがお見事でした。ずっとウルフに指令を出している彼女が誰かっていうのを意識しながら見てなかったので、最後におおおおーーーとなりました。

続きを作ろうと思えばできるキャラクターだと思いますが、どうでしょう。作るなら良い脚本で作って欲しいです。

オマケ1数字オタクのカミングスと盛り上がって話しているとき「同じ高校だったら良かったのに」と言うカミングスに「その頃はイスラエルにいたよ」とか言ってましたけど、それ以前に君ら15歳くらい歳違うやろ???と突っ込んでしまいました。

オマケ2彼の父親は非情なくらいの訓練を息子たちにほどこしていました。ウルフは現在もショック療法的なことを毎晩続けていたけど、あんな過激な方法で自閉症がマシになるというような描写は誤解を招くんじゃないかなぁ?ワタクシも別に詳しいわけじゃないので分からないですが。


コメント   この記事についてブログを書く
« 沈黙~サイレンス | トップ | 紙の月 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

シネマ さ行」カテゴリの最新記事