どこで第一報を知ったのか忘れましたが、エマワトソンがベルを演じると知ってから、もう待ち遠しくて待ち遠しくて。何か月この公開を待っていたことか。というわけで公開初日に行ってきました。
まぁとにかくエマですよ。エマのベルが素晴らしい。顔は美しいけど、ちょっと田舎っぽさも残していて、頭が良くて読書が好きで自由な考えの持ち主。もうエマ以外のベルなんて考えられない。その上、ミュージカルにふさわしくちゃんと歌も上手っていうんですから非の打ちどころがない。エマワトソンはハーマイオニーを演じるために生まれてきて、ベルを演じるために美しく成長したのだと思います。
ベルと野獣ダンスティーブンスを取り巻く脇役たちがまた完璧で。
ロウソク立てのルミエールユアンマクレガー、ミセスポットエマトンプソン、古時計コグスワースイアンマッケラン、ピアノのカデンツァスタンリートゥッチ、ガストンルークエヴァンス、ベルの父ケヴィンクライン。みんな歌が上手くて本当に夢の世界です。そしてチップネイサンマックはやはりとても可愛いし、もちろん犬のフルフルも健在。この犬は原作にも登場するのかなぁ?アニメ版を見たときにアメリカ人てこういうところに絶対犬を登場させるよねって思いました。
“ディズニーアニメの「美女と野獣」の実写版”というただのこの作品の説明が実はこの作品のすべてを表していると言っても過言ではありません。変な表現ですが、本当にアニメの実写版なのです。それだけで説明が事足りてしまうくらい、本当に素晴らしい実写版です。
そして、それプラス、少し上映時間に余裕がある分物語にさらに深みを加えています。王子(野獣)がどうしてこんなイヤな奴になってしまったかという理由が語られたり、ベルの母親の死について語られたり、ベルと野獣の恋心が深まっていく様子もアニメより詳しく語られていて説得力があるし、オリジナルキャストやオリジナルソングも増えてより深く物語を楽しめるようになっています。
ルミエールが歌う「Be Our Guest」のシーンでは本当に現代のテクノロジーの素晴らしさを感じることができます。少し前ならアニメでしか表現できなかったことが、実写版でここまでできてしまうんですよねぇ。もちろん、テクノロジーだけではなくてそのCGに命を吹き込む役者たちの演技が素晴らしいからこそリアルに感じることができるのだと思います。
ベルが黄色のドレスを着て野獣と踊るシーンの再現性が素晴らしくて、いつまでも見ていたいような気になりました。全体的にベルが主役だけど、そこまで出ずっぱりという役周りではないので、もっとエマを出してーーーー!!!という気になってしまいました。もちろん、エマの出番を増やせばそれでいいっていうもんじゃないということは分かっているのですが、本当に永遠にエマがベルを演じる姿を見ていたい気持ちになりました。
アニメ版では正直、野獣が王子様に戻った時「あれ?野獣時代のほうがカッコ良かった?」ってなったんですが、正直今回もちょっとそれありました。でもなんか、それはそれでいいのかな、と。もちろんダンスティーブンスが野獣のメイクをしているからなんでしょうけど、王子様に戻っても野獣っぽく見えてそこが良かったです。最後にベルが「ヒゲを生やさないの?」って聞くところがお茶目で大好きだったなぁ。野獣の時の姿もなかなか好きだったんだなって分かるのが可愛らしかった。
アニメ版で何度も見ているからストーリーは完全に知っているのに、ガストンに真剣に腹が立ったり、召使たちが最期を覚悟して別れを告げあうシーンでうるっときたりと、十分この実写版にはまって見ることが出来ました。それもやはりそれほどに出来が良いという証拠なのだと思います。
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