シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

エリジウム

2016-02-23 | シネマ あ行

ほとんどニールブロムカンプ監督の前作「第9地区」と似たような映像の雰囲気だなぁと思いつつ、「第9地区」は好きだったのでこちらもケーブルテレビで見てみることにしました。

2154年荒廃した地球。富裕層は宇宙空間にエリジウムという楽園を作って生活し、地球にいる貧困層を支配していた。元強盗だがいまは工場で働いているマックスマットデイモンは工場の作業中に大量の放射線を浴びてしまう。余命数日となったマックスはエリジウムにある治療カプセルに入るべく偽のIDを手に入れエリジウムに侵入しようとするが、エリジウムの指導者デラコート高官ジョディフォスターは地球にいる傭兵クルーガーシャールトコプリーにマックスを消すよう命じる。

放射線を大量に浴びたマックスは偽IDを頼みに行ったスパイダーワグナーモーラのところで半分機械の体みたいに改造される。マックスを改造したスパイダーはマックスにエリジウムで治療を受けさせるだけではなく、エリジウムを制御するコンピュータの記録を書き換えさせることで富裕層と貧困層に分かれた世界をひっくり返そうとしていた。

富裕層vs貧困層だとか、その世界に革命を起こすだとかっていうのは特に目新しい設定でもなく、正直「またか」という感じは否めない。ただいつも好青年的な役が多いマットデイモンがアウトロー的な役で、死にかけているっていうのがなかなか面白いなぁと思った。ほんとにあんな機械人間みたいになっちゃって頭もスキンヘッドでいつものイメージとはがらっと違う彼を見られて良かった。

ジョディフォスターをあっけなく殺しちゃって、シャールトコプリー扮するクルーガーの執拗で異常にねちっこいマックスへの攻撃を延々見せるというのが多分ブロムカンプ監督の面白さなんだろうな。

物語は目新しいところはありませんが、全体的な世界観とか好みに合う方にはオススメします。ただSF映画のわりに血なまぐさいシーンも結構あるのでそういうのが苦手な方は気を付けてください。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿