シネマ日記

超映画オタクによるオタク的になり過ぎないシネマ日記。基本的にネタバレありですのでご注意ください。

シャンハイ

2013-07-04 | シネマ さ行

ケーブルテレビで見ました。

ジョンキューザック渡辺謙コンリーが出ていることは知っていましたが他にもチョウユンファフランカポテンテデイヴィッドモースが出ていて結構な豪華キャストなのでビックリしました。ほとんど顔映らないけど菊地凜子も出ています。

1941年の上海。アメリカの諜報員のポール(キューザック)がやってくる。仕事仲間で親友のコナーと落ち合う約束をしていたカジノにコナーは現れなかった。海軍情報部に向かうとそこには殺されたコナーが棺に入っていた。コナーは誰に殺されたのか。そしてなぜ?コナーが調べていたアンソニーランティン(ユンファ)に近づくことにしたポール。アンソニーとその妻アンナ(リー)と知り合い親しくなる。

調べていくうちにコナーにはスミコ(菊地)という日本人の愛人がいたことが分かる。そして、コナーがタナカ大佐(渡辺)を秘かに調査していたことも分かってくる。

一方、クラブでのショータイム中に反日組織のレジスタンスが日本軍の将校たちを爆弾で殺害する。その場に居合わせたポールはそれがアンナの指示で行われたことを見破る。アンナの父は日本軍に殺され、アンナは夫アンソニーに隠れてレジスタンス活動をしていた。アンナを調べていくうちにポールは徐々にアンナに魅かれていく。

ストーリーはなんかちょっとイマイチなところもあってチープな気がしなくもないんですけど、やっぱりこれだけ豪華な役者がそろっていると見ごたえありますね。ぶっちゃけ途中からコナーの秘密なんかどうでもよくなっちゃってポールとアンナの関係とかスミコとタナカの行く末とかそっちのほうが気になってしまいました。というか、ワタクシはそっちのほうが気になったからまだ面白く見られたのかなという気がします。コナーの握った秘密とか各国の陰謀とかそういうものに期待を寄せて見ると、へ?それで?みたいなことになっちゃうと思います。

戦争ものというより恋愛ものというスタンスで見たほうがいいかもしれません。男たちの行動の動機がほとんど“オンナのために”なんですよね。太平洋戦争目前の上海でこれはまたのんきなと怒られそうですが、まぁノスタルジックなフィクションということで許してあげてください。女のために行動している男の中でもチョウユンファ演じるアンソニーが一番カッコ良かったな。まぁ彼も愛人とかいて一途に妻を想っているわけではないんだろうけど、そのへんはまぁマフィアだし時代的なものもあって愛人がいるイコール妻を愛していないというわけではないし、彼ら夫婦の関係ってどこかアンソニーが保護者的な雰囲気でしたしね。何があってもどこまでも妻を守り抜く姿がカッコ良かったです。

タナカとスミコの恋愛に関しては二人が幸せに過ごしてきた映像が一個もないのでちょっとピンと来なかったんですけどねー。タナカは当時の日本軍のエライさんにしては随分ヤワな男でしたが、それもご愛嬌ということで。

もうなんか当時の上海では本当はどーのこーの、とかじゃなくてパラレルワールドが舞台くらいに思って見たら面白いんじゃないかなーと思います。
取り上げたわりにはあまり褒めていない気もしますが、全体的な雰囲気とか好きだったので及第点にしました。

オマケいままで全然気付かなかったけど、動いているコンリーって天海祐希に似ているなぁと思いました。