久保の皮肉

久保、橋本健とも移籍先で入団発表を終え、新しいスタートを切りました。
先発として期待をされている久保は1軍に合流をしてピッチング練習を開始する一方で、石川球団副代表がイチ押しの橋本健は浦和での調整となります。
これが現時点の2人の正味の評価なのでしょうが、この世界は何があるかは分かりませんので、驚天動地の成り行きに期待をしたいと思います。
心情的に久保が阪神でダメダメな姿は見たくはありませんので、橋本健の獅子奮迅の活躍を願っています。

中継ぎでもやる。

久保は阪神への入団に際して、こんな言葉を口にしているようです。
阪神としては当然ながらローテーションに入ることを前提にしているのでしょうし、久保もそれは分かっているはずですが、自己最多の11勝を目指すと言いながらも中継ぎとしての登板も厭わないとの発言は、石川球団副代表へのメッセージだと私は受け取っています。
昨年は中継ぎでの登板も経験をして150キロ以上のストレートをビシバシ投げた久保を放出して、「球に勢いのある投手が欲しかった」という理由で橋本健を獲得したことに対する、生真面目な久保の精一杯の皮肉だと思います。
自分を出してまで中継ぎ投手が欲しかったのかと、プライドをかなり傷つけられたことでしょうし、当然ながら意地もあるでしょう。

純粋に久保には頑張ってもらいたいとの気持ちとは別に、久保が大活躍をすることでトレードの失敗が顕在化し、今後はこういった愚かなトレードをフロントが出来ないようにして欲しい、私にはそんな思いがあります。
かなり不純な動機ではあるのですが、橋本健の成績には関わらず、もし久保が今ひとつの結果しか残せないと、石川球団副代表が増長しかねません。
阪神の一員となってしまった久保に望むことは、石川球団副代表がぐうの音も出ない活躍をしてくれること、ただそれだけです。