初の沖縄でいろいろな期待を持って臨んだものの、なかなか上手くはいきません。
弾丸ツアーだったことから時間が取れなかったこともありますが、どちらかというと食が狭い自分が積極的になれなかったことが理由だったりもします。
行く前はイラブーやミミガーなどを念頭に置きながらもメニューで探すこともせず、無難に食べてしまった自分がいます。
城跡や空港などで食べることが多かったことも、突飛と言ったら語弊がありますが、珍しいものに出会わなかった理由かもしれません。
沖縄のグルメで検索をすると必ず出てくるのがジャッキーステーキハウスで、初日の夜はここで食べると決めていました。
那覇に着いたのが22時半過ぎだったのですが荷物の引き取りに時間がかかってホテルに入ったのが23時頃になり、そこから時間に追われるように店に向かいました。
日が変わる直前に店に入ったのですが店内は半分以上が埋まっており、しかも自分のような観光客は見当たりませんでしたので地元でも人気なのでしょう。
当然のようにまずはビールで一人乾杯、オリオンビールであることは言うまでもありません。
頼んだのはテンダーロインステーキのLセット、250グラムです。
出てきたときには食べきれるかが心配だったのですが、今回は羽田空港で浮気をしなかったので意外に簡単にぺろりです。
ミディアムで食したのですが肉汁もかなり残っていましたし、よくよく考えればステーキは久しぶりでしたので美味しくいただくことができました。
ソースは自分で好きにやれとばかりに焼くときに塩こしょうはほとんど使われていないようで、自分で並んでいる調味料を適当にかけて食べます。
最初は塩こしょうで食べたのですがちょっと物足りなかったのでNo1.ステーキソースをかけたのですが、これがまた濃厚でビールが進みました。
付け合わせのスープは薄口で自分的には今ひとつで、それでもこしょうを入れたらいい感じになりましたのでお奨めです。
オーストラリア産の牛肉とのことで沖縄料理というわけでもないのでしょうが、次に行ったときも絶対に食べるであろうジャッキーステーキハウスです。
二日目の昼は首里城のレストランでこれも食べると決めていたソーキそばと、シークヮーサージュースです。
実は首里城に行くときにあちらこちらで見かけた「沖縄そば」と「ソーキそば」の違いが分からないと言いますか、同じものだと思っていたのですが、レストランでもメニューに両方が並んでいたので店員さんに聞いたところ、三枚肉が入っているのが前者、スペアリブが入っているのが後者だとのことでした。
ソーキとは豚のあばら肉のことで、つまりはスペアリブです。
迷うことなくソーキそばを食べたのですが、平打ちのやや細いきしめんのような麺に薄口のスープ、そして簡単に骨から肉が取れるぐらいに煮込まれたソーキは味が濃いめでした。
写真にはありませんが小皿がついており、そこにソーキの骨を入れるようになっています。
シークヮーサーは蜜柑科の柑橘類ですが甘さよりも酸っぱさが強く、そのままでは飲みづらいのでガムシロップで調整をするように言われました。
確かにそのまま飲むにはちょっときつく、ガムシロップを1/3ぐらいを入れるとちょうどいい感じになりました。
夜は例によって一人でも入れてくれる店を探して放浪をした挙げ句に、ホテルの地下にある居酒屋でようやくに安住の地を見つけました。
まずは当たり前のように泡盛を飲んだのですが、銘柄を見てもよく分からないので那覇にいるなら那覇だろうと選んだのが久米仙古酒ゴールドです。
泡盛にしては30度ですから弱い方なのでしょうが、ロックで飲むのにチェイサーが付いてきたので度数的にもウィスキーに近い感じではありました。
味わいも香りも違うものの聞いていた焼酎に近いというよりはやはりウィスキーかなとは自分的な感想で、いずれにせよガブガブと飲むものではなさそうです。
二杯目以降はまたしてもシークヮーサーの登場で、ただこんなに小さなグラスとは誤算でした。
泡盛を飲んだ後だったからかもしれませんがアルコールという感じがせず、それで杯を重ねてしまったことがも失敗と言えば失敗です。
つまみはまずはゴーヤーチャンプルー、これも絶対に食べようと思っていたものです。
たっぷりのゴーヤーに豆腐と玉子、そしてハムみたいなものは歯ごたえがなさ過ぎて何かが分かりませんでした。
ゴーヤーの苦みが「ゴーヤーだ!」と一人でニヤニヤ、かつお節が意外なアクセントになっています。
これはつまみでなくおかずにすべきだと、思わずおにぎりを頼んでしまいました。
そしてラフテーとゴーヤーチキアギーです。
ラフテーは言ってみれば豚の角煮で、まさに味も角煮でした。
ただかなり甘さが強く、先に頼んだおにぎりが大活躍です。
チキアギーはさつま揚げみたいなもので、このチキアギーがさつま揚げのルーツとの説もあるようです。
ニンニクの入ったちょっと辛めのタレにつけて食べましたがゴーヤーの苦みがマッチして、また揚げたてでほくほくしてかなりの美味でした。
残念だったのは頼んだグルクンの唐揚げがいつまで待っても出てこなかったことで、一人で食べるには量が多い料理を食べたことでお腹が膨れてしまい、待てど暮らせど出てこないことに辛抱が切れてキャンセルをしてしまったことです。
また次の日に食べればいいやと思っているうちに食べ損ねてしまい、次に沖縄に来たときには食べたいものリストの筆頭に昇格です。
酔いを覚ますためにコンビニで買ったのがさんぴん茶で、これも沖縄の名物と言いますか、あまり他で見かけることはありません。
しかし沖縄では普通に自動販売機でも売っていますし、どこかで飲もうと思っていたものがようやくに登場です。
一口飲んでの感想は「ジャスミン茶じゃん」、ただちょっと違うかなと思いながらも酔った体には心地よかったです。
帰ってきてから調べてみればジャスミン茶を指す中国語(香片茶 シャンピェンツァー)から転じたものらしく、ただその説明にもあるとおりジャスミンの味や香りは薄めでした。
翌日の昼は今帰仁城にて、またしてもシークヮーサーとタコライスです。
ジャッキーステーキハウスのメニューにもあったタコスを食べようと思っていたのですがメニューの横にタコライスの文字、店員さんに「沖縄と言ったらどっち?」と聞いたところタコライスでしたので、そうなればこちらを選ばない理由はありません。
単にタコスの具である挽肉、レタス、チーズなどがごはんの上に乗っているだけではあるのですが、チーズもサルサソースも好きなのでグッドな味わいでした。
ちょっとお腹が満ち足りた感じにはならなかったので、ここから買い食いモードに入ります。
まずは紅芋のコロッケで、見事なぐらいの紫色です。
やや粘り気があったのは何かが一緒に練り込まれていたのか、あるいは紅芋がそういうものなのかは分かりませんが、注文をしてからの揚げたてですので美味しかったです。
次に手を出したのはサーターアンダギーで、沖縄風ドーナツのようなものです。
食べるのは初めてですが存在自体はよつばと!にありましたので知っていたこともあり、何ら迷うことはありませんでした。
外側はカラッと揚がっているのですが中はもっちりとしていて、なんだか懐かしい味がします。
空港でもおみやげとして売っていましたし、沖縄の代表的なお菓子なのでしょう。
デザートはアイスクリームで、これでもかとのシークヮーサーシャーベットとマンゴタンゴのダブルです。
このブルーシールアイスクリームは沖縄では超メジャーなショップらしく、ホテルにもカップアイスが贈答品として置いてありましたし、コンビニでも普通に売っていました。
これもどこかで食べねばと思っていたところで飛んで火にいる夏の虫、一片の迷いすらなく突撃です。
マンゴの甘さとシークヮーサーの酸味がマッチした我ながらグッドなチョイスで、締めくくりとしては最高の逸品でした。
夜はバタバタと空港に駆けつけたため、仕方なく那覇空港内のレストランでの夕食です。
それでも沖縄らしいものを探して目についたのが沖縄の島豚であるアグー豚で、その食用肉であるあぐーの蒲焼き丼を食べました。
ソースカツ丼とどちらにするかを迷ったのですが、味わうのであれば薄味の方がよいだろうとの理由です。
しかしこれがまた味が薄すぎてどうにもならず、かなりの後悔をすることとなりました。
もっとも空港でお手軽に食べられるぐらいですからあぐーとは言ってもクォーター程度の血脈ですし、記念と思えばいいやと言い聞かせて次に挑みます。
その失地挽回とばかりに選んだのが紅寿スイートポテトでしたが、これが失敗の上塗りとなってしまいました。
さつまいもは好きですし、上品な甘さで美味しかったのですが、しかし沖縄とは縁もゆかりもない一品とは後の祭りです。
紅の文字に紅芋をイメージして頼んだのですが、ショーウィンドウーに並んでいたものを見れば別物であることは色を見れば分かります。
それを見ながらも何ら疑うことなく注文をした自分が何を考えていたのか、今となっては全く意味不明で自分自身が理解できません。
調べてみれば福岡に本店のあるROYALの商品とのことで、最後の最後にやらかしてしまった失態は今回の沖縄グルメを象徴するかのような締めくくりとなりました。
【2011年9月~10月 沖縄の旅】
ハジミティヤァーサイ沖縄
ハジミティヤァーサイ沖縄 旅情篇
ハジミティヤァーサイ沖縄 旅程篇
ハジミティヤァーサイ沖縄 史跡巡り篇 中城の巻
ハジミティヤァーサイ沖縄 史跡巡り篇 首里の巻
ハジミティヤァーサイ沖縄 史跡巡り篇 今帰仁の巻
ハジミティヤァーサイ沖縄 おみやげ篇
素敵なチョイス、ステキです(二度言った(笑))
ブルーシールは地元では
超メジャーなアイスクリームショップですね。
年中アイスを食べるのに
何ら疑問を抱かないくらいに(笑)
グルクンは県魚ですね。
主に唐揚げ、刺身かな…
唐揚げは頭からかじるのがオツです。
ちなみに沖縄では
ヤギを食すのも普通です。
臭いけど美味い!
臭いものは美味い!(笑)
駄文、失礼しました…(汗)
ジャッキーステーキハウスも
よく行きます。
行列が出来るステーキ屋さんというのも
珍しいよね。
ソーキそば最高です。
わたしも数年前に行ったのですが、また行きたくなりました。
ゴーヤチャンプルーに入っていたハムのようなもの、おそらくスパム(ランチョンミート缶)ではないでしょうか。
沖縄でポークといえばこれをさす、と以前住んでいた友人が言っていました。
夫(50)が那覇出身です。帰郷の時は必ずジャッキー行きます。子供の時誕生日や特別の日に家族でステーキ食べていたそうです。老舗店で地元の人にも愛されている店です。
ステーキに掛けたソースはA1ソースでは?
沖縄ではメジャーなステーキソースらしいです。内地でも、沖縄物産扱っている店では売っています。
今度行ってみたいです!
ゴーヤチャンプルに入っているのはスパムでしょうね!
米軍が持ってきたのかしら。
この間、ゴーヤーチャンプルーを作ったら余ったので、翌日焼いた中華めんに絡めたらかなり美味でした。沖縄のお店では、麺というと焼きそばよりも、沖縄そばやソーキそばのようなラーメン形式がもっぱらなのでしょうか。
恥ずかしながら、「タコライス」のことを、薄切りにしたタコをガーリックとともに炒め合わせ、ご飯と混ぜ合わせたものと思い込んでいました。「タコス+ライス」なんですね。
画像見てにたにたします(笑)
弾丸ツアーだった割には、種類だけは食べられたかなとは思います。
ただ沖縄らしさがあったかと言えば、ちょっと不満かなと。
山羊は・・・ちょっとパスかな(笑)
>hikariさん
あの深夜であんな感じでしたのでそうかなと思っていましたが、やはり行列はできるんですね。
入口に店内の混み具合が分かる信号みたいなのがありました。
性格的に並んでまでは食べなかったでしょうから、ラッキーでした。
>kingさん
ロッテ以外の不人気な記事を拾っていただき、ありがとうございます(笑)
私も今度は盛夏に、柄にもなく海に泳ぎに行く意気込みでまた行こうかなと。
次は冬の石垣島の予定ですが。
ハムみたいなのはスパムですか、なるほど。
あまり歯ごたえがなかったのと、ゴーヤーの苦さとかつお節の香ばしさで味が今ひとつ分かりませんでした・・・
>KAZUEさん
あ~、やっぱりそういった存在なんですね、ジャッキーステーキハウス。
創業が1953年と看板にありましたので、私よりも年寄りです(笑)
ソースは沖縄のステーキハウスではA1ソースがメジャーみたいですね、調べました。
ただジャッキーステーキハウスでは以前は分かりませんが、今はNO.1ソースみたいです。
材料やうたい文句があまり変わりませんので、味も似ているのかも。
>NO39かずくんさん
5泊6日ですか、いいですね。
それぐらいいると、かなりいろいろな楽しみが味わえるような気がします。
しかしプライベートの張本に近づくとは(笑)
今回は城跡以外は行きませんでした。
>ふーちゃんさん
コメントをいただいているように、かなりの存在みたいです。
ますます次も行っちゃおうかなと(笑)
ゴーヤーチャンプルーの謎の物体はやはりスパムですかね、次は店の人に聞いてみます。
>ぷりなさん
確かに、そんな感じかもしれません。
ただグルクンやイラブーなど、他とはちょっと違った魚料理もあるみたいです。
しかしゴーヤーチャンプルーを自宅で作られるとは凄いです。
仰るように僅か2日間ではありましたが、焼きそばはどこでも見かけなかったような。
沖縄在住の方、フォローをお願いします(笑)
タコライスは私も初めて知りましたし、当然のごとく初めて食べました。
今度は本格的な店で食べてみたいです。
2月のキャンプ来訪時、石垣島から高速船で10分のところにある竹富島へ足を運び、ソーキそばを食べようと有名店へ入ったら、ロッテのユニフォーム着用&バッグを持った女性3人組がいました。
こんなところまで来てもロッテファンはいるんだなと呆れつつ感心した次第です。
那覇なら国際通りの市場街が楽しいです。
真昼間から顔を真っ赤にして酔っ払っている地元のおっちゃんで賑わっている店へ入ってみたら、何を食べても美味しくて感動でした。
来冬は石垣島へ行かれるんですか?
ぜひとも石垣牛を召し上がってください。半端なく高いですけど。。
家庭料理ですので、
比較的、一般的な料理ですね。
焼きそばは…無いわけでは
ないですが、好んで食べるもの
でもなく、人や場合によっては、
沖縄そばの麺で焼きそばを
作ったりもします(笑)
まあそのへんは
人それぞれ、好みそれぞれです。
ヤギもありかも…です(笑)