オリオン村(跡地)

千葉ロッテと日本史好きの千葉県民のブログです
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明日に勝たなければ意味がない

2015-06-28 01:12:54 | 千葉ロッテ

 

オリオンビールがマッチデースポンサーではお約束の具志堅用高、バットを持ってマウンドに向かったり、三塁に激走をしたり、仕込みと思わせない天然ぶりは健在です。
殿堂入りと還暦のお祝いに大嶺祐から花束を受けて、今年は10勝だぞ、と激励を返したとのこと、是非ともそうあってもらいたいです。
そして難敵のディクソンを攻略しての先勝は明日の金子を蹴散らしてこそ意味があるとは、伊東監督の言葉を待つまでもありません。
復帰戦のときに比べれば調子は上がっているでしょうが本来の金子にはまだほど遠いはず、昨日のを取って置けば、と嘆く必要のない打線の奮起を期待します。

いつも思うのですが視線を上に向けるシーンが少なくなく、その先に何があるのか、まさかリボンビジョンに映されるお奨めのグルメを見ているわけでもないでしょう。
そんな先発の涌井は5回2失点、登板間隔が空いて休養充分な中でのリードが3点しかない72球での降板は肩肘への心配をさせてくれましたが、試合後のコメントからすれば単に調子が悪いとベンチが判断をしただけのようで、安心をしていいのかしてはいけないのか、なかなかに微妙な降板劇ではあります。
ここ数試合の迫力のないストレートが全てという感じもあり、次は古巣を相手に敵地での登板、100勝を達成できるかどうかに注目です。
そしてある意味で試合を決めたのが六回の左腕対決、藤岡がピシャリと三者凡退に抑えたことで流れを掴んだと言ってもいいでしょう。
まだそのポテンシャルからすれば物足りないですが、ブランコを見逃し三振に切って取った内角のストレートは見事でした。

七回からは李大恩、香月良、伊藤のリレーです。
10点リードで李大恩はどうよ、とは思いましたがおそらくはブルペンで肩を作って登板に備えていたことから、そのまま投げさせたのでしょう。
本人はやる気のなさげな表情を見せていましたが140キロ台後半のストレートは威力抜群で、あるいは短いイニングが天職との判断がされれば二軍でも打たれているロサの、そのオフの去就を握るかもしれない李大恩の起用法から目が離せません。
香月良は目立ったところはありませんがストレートが140キロ台をキープできるようになってきたのが収穫で、カーブなど変化球のコントロールが乱れることもありませんでした。
残念だったのが伊藤で、ロッテからすればイヤらしいのが西野、カラバイヨ、駿太と考えていますのでスタメンから落ちていたカラバイヨに一発を浴びたことで明日にスタメンともなると不安がいっぱい、鈴木の打球を好捕した駿太ともども福良監督代行の気持ちが向かわないことを願うばかりです。

打線は15安打12得点、打ち出したら止まらないロッテらしい攻撃でした。
三塁打コールがされたデスパイネは3安打猛打賞で最後の打席に歩かされたことでサイクルヒットはならず、打った瞬間にそれと分かる上段に叩き込んだ一発も凄かったですが、タイミングとしてはアウトだと思った一打席目のツーベースでのスライディング、あれだけ走れれば膝への心配は無用でしょう。
いずれも失点をした直後の得点に絡みましたので、四番としての活躍ぶりでした。
引きつけて打てるようになってきましたのでここから上昇気流、といきたいところですが、離日のタイミングが気になります。
また鈴木を二番から外したことも功を奏しているようで、それでは困るのですが気楽にバットを振っているのか打ち出の小槌になりつつあり、現金なものでバントも決めましたからまた二番に戻そうなどとは考えないこと、このまま九番を極めさせるでよいと思います。
そのためにも代わりに二番に入った岡田が鍵になるとは、賛否が分かれるでしょうがダイビングキャッチの守備力も活きますし、あるいは中村でもよいでしょう。
田村がじっくりとボールを選んでの押し出し2つも珍しいと言えば珍しいプレーで、何はともあれエラーは怖い、そんな試合でした。


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オリックス

0 1 1 0 0 0 0 0 1 3 11 1

千葉ロッテ

0 3 1 1 0 7 0 0 X 12 15 0

◆6月27日(土) 千葉ロッテ-オリックス9回戦(ロッテ5勝4敗、14時、QVCマリン、18,357人)
▽勝 涌井 14試合6勝5敗
▽敗 ディクソン 14試合8勝5敗
▽本塁打 T-岡田7号(涌井)、デスパイネ10号(ディクソン)、カラバイヨ12号(伊藤)

バッテリー
千葉ロッテ
 涌井、藤岡、李大恩、香月良、伊藤―田村
オリックス ディクソン、海田、比嘉、前田、佐藤達
―山崎勝、伊藤

 

コメント (20)

重力ピエロ

2015-06-28 00:48:05 | 読書録

重力ピエロ

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かなり重いテーマですが、さほどに重苦しくなっていないのは軽妙な会話があってこそです。
実際にそんな家族はないだろう、とは思いつつも、父親、母親とその息子たちとの家族の絆が素敵なぐらいに描かれています。
ただミステリーとして読んでしまえば浅いと言いますか、そもそもが隠すつもりもない展開ですので、そこは期待をしない方がよいでしょう。
テンポがいいためにどんどんと引き込まれていく、そんな愛情物語です。

順番に読んでいてよかった、とは辻村深月ほどではありませんが、それなりのポジションだったり通りすがりだったり、ニヤリ、とさせてもらえる登場人物もいい感じです。
そして実のところ主人公は父親ではないかと、そう思えるぐらいに魅力的な存在でした。
やや観念的な記述が多かったのが気にはなりましたが、兄と弟の苦悩を語るには避けられないものだったのでしょう。
春が二階から落ちてきた、で始まり、春が二階から落ちてきた、で終わる。
重力には逆らえない現実と向き合っていく兄弟の今後を、また読んでみたいです。


2015年6月27日 読破 ★★★★☆(4点)


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