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【「イルカ漁映画 米で話題」09.08.26日経新聞(朝刊)】
和歌山が舞台 ドキュメンタリー――隠しカメラで記録 観客に衝撃
和歌山県太地町のイルカ漁を取り上げた米ドキュメンタリー映画「ザ・コープ(入り江)」が米国で話題になっている。多数のイルカがモリで突き刺され、血の海が映し出されるラストシーンが観客に衝撃を与えており、米国内の映画祭で賞も受けている。
イルカ漁の舞台は立ち入り禁止の入り江。撮影スタッフは隠しカメラを設置し、漁師がたくさんのイルカを入り江に追い込み、仕留める漁の実態を撮った。
人気テレビ番組でイルカ調教師を務め、「イルカブームの責任の一端は自分にある」というリック・オバーリー氏(69)が案内役。
映画は「生け捕りされたイルカが世界各地の水族館などに輸出されているほか、大半は食用に回っている」などと指摘している。
制作費は5億円。インターネット検索ソフトの草分け「ネットスケープ」創業者ジム・クラーク氏(65)が製作者として大半を拠出している。
独立系映画を対象とする米サンダンス映画祭が観客が選んだ大賞を受けたほか、10を超える映画祭で受賞した。「アカデミー賞の候補になるのは確実」(映画評論家のロジャート・エバート氏)との声も出てきた。
「一般の日本人は自国のイルカ漁の存在をしらないことが驚きだった」
と話すルイ・セホイア監督(52)は日本配給を目指すが、今のところメドは立っていない。オンライン上の配信も検討中という。
(ニューヨーク=河内真帆)
◆水産庁が捕獲枠2万頭割り当て
水産庁によると、イルカ漁を規制する国際的なルールはない。日本では、同庁が年間約2万頭の捕獲枠を設定、8道県に割り振っており、その枠内でイルカ漁が認められている。和歌山県太地町の三軒一高町長は「映画を見ていないのでコメントできない。今後の対応は状況をみて判断したいとしている。
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【「イルカ漁映画 米で話題」09.08.26日経新聞(朝刊)】
和歌山が舞台 ドキュメンタリー――隠しカメラで記録 観客に衝撃
和歌山県太地町のイルカ漁を取り上げた米ドキュメンタリー映画「ザ・コープ(入り江)」が米国で話題になっている。多数のイルカがモリで突き刺され、血の海が映し出されるラストシーンが観客に衝撃を与えており、米国内の映画祭で賞も受けている。
イルカ漁の舞台は立ち入り禁止の入り江。撮影スタッフは隠しカメラを設置し、漁師がたくさんのイルカを入り江に追い込み、仕留める漁の実態を撮った。
人気テレビ番組でイルカ調教師を務め、「イルカブームの責任の一端は自分にある」というリック・オバーリー氏(69)が案内役。
映画は「生け捕りされたイルカが世界各地の水族館などに輸出されているほか、大半は食用に回っている」などと指摘している。
制作費は5億円。インターネット検索ソフトの草分け「ネットスケープ」創業者ジム・クラーク氏(65)が製作者として大半を拠出している。
独立系映画を対象とする米サンダンス映画祭が観客が選んだ大賞を受けたほか、10を超える映画祭で受賞した。「アカデミー賞の候補になるのは確実」(映画評論家のロジャート・エバート氏)との声も出てきた。
「一般の日本人は自国のイルカ漁の存在をしらないことが驚きだった」
と話すルイ・セホイア監督(52)は日本配給を目指すが、今のところメドは立っていない。オンライン上の配信も検討中という。
(ニューヨーク=河内真帆)
◆水産庁が捕獲枠2万頭割り当て
水産庁によると、イルカ漁を規制する国際的なルールはない。日本では、同庁が年間約2万頭の捕獲枠を設定、8道県に割り振っており、その枠内でイルカ漁が認められている。和歌山県太地町の三軒一高町長は「映画を見ていないのでコメントできない。今後の対応は状況をみて判断したいとしている。
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