電脳筆写『 心超臨界 』

不平等の最悪の形態は
平等でないものを平等にしようとすることである
( アリストテレス )

自分を鍛える! 《 「心の猛獣」を自由に扱える人こそ――ジョン・トッド 》

2024-09-02 | 03-自己・信念・努力
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日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
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そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■緊急拡散『2024年8月発表:トランプ前大統領「米国を再び偉大にするための核心的公約20」』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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自分のおかれている境遇に満足するようにしなさい。不平不満ほど、たちどころにその人間を不愉快な人間にし、本人自身の心の平安をも乱すものはない。徹底した完全な教養を身につけようとする際には、言語をマスターするにせよ、数学をものにするにせよ、おびただしい難問を解決するにせよ、心をくじけさせるような障害に必ず出会うことを覚悟しなければならない。広大な地域を探検した人で、灼けつく太陽、冷たい雨、もうもうたるほこり、ハエの大群に出くわさなかった人がいただろうか。


『自分を鍛える!』
( ジョン・トッド、三笠書房(2002/02)、p79 )
2章 “いい習慣”をつくれば疲れないで生きられる!

◆「心の猛獣」を自由に扱える人こそ本物の英雄なのだ

著述や学問に関してしばしば引用されるソロモンの言葉は、実生活にもあてはまる。つまり「肉体的に参る」ほどの仕事や勉強は必ずと言っていいほど神経にさわり、多かれ少なかれ人をいらいらしやすくさせてしまう。

あの優雅なゴールドスミス(1730頃-74。英国の詩人、小説家、劇作家)は、書斎に引き込もっている時には気むずかしく怒りっぽい人物であった。いったい誰が想像するだろうか、しかし、それは事実なのだ。『世界の市民』や『廃村』や『ウェイクフィールドの牧師』を書いた彼は、たぶん自分の作品の中で思いやりのある気持ちのよい人物であろうと努めるあまり神経が参ってしまい、現実の世界に戻った時には、もはや愛想よくしようにもできなかったのではあるまいか。ともあれ、ペンを握っている時や外出している時には思いやりのある気持ちのよい人物が、書斎に込もると意地悪く怒りっぽくなるケースは不幸にしてままあることなのである。

われわれの中にも、「非常に感じがいい時もあるのに、時によってこのうえもなく不愉快な人になってしまう」人間が時々いるものである。自分の感情をコントロールするには少なからざる努力が必要である。自分の感情を抑制できる人こそ、本物の英雄なのである。

他人とうわべだけの会話をする習慣ほど、放っておくとあっという間に身についてしまうものはない。たちまち不動の習慣となり、一生改めることができなくなってしまう。それを避けるには、人間らしい心を養うことである。隠しだてをせず率直な人間になることである。それも、他人の目にそう見えるというだけではなく、事実、そうあらねばならない。なかには率直で高潔な人柄が傍目にもすぐにそれとわかり、高く評価される人もいるのである。

なるほど、元来人さまざまで、なかには生まれつき閉鎖的で人間嫌いで狭い心の持ち主もいるらしい。しかし、だからといって、そういった人たちがその生まれつきの性質に甘んじて、ますますその傾向を強めていいということにはなるまい。そういった人たちは、もしかすると幼い時からこのような性格が他人に見て見ぬ振りをされてきたのかもしれないが、自分自身もそれを見過ごしてよいということにはならない。

自分のおかれている境遇に満足するようにしなさい。不平不満ほど、たちどころにその人間を不愉快な人間にし、本人自身の心の平安をも乱すものはない。徹底した完全な教養を身につけようとする際には、言語をマスターするにせよ、数学をものにするにせよ、おびただしい難問を解決するにせよ、心をくじけさせるような障害に必ず出会うことを覚悟しなければならない。広大な地域を探検した人で、灼けつく太陽、冷たい雨、もうもうたるほこり、ハエの大群に出くわさなかった人がいただろうか。
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