電脳筆写『 心超臨界 』

影は光があるおかげで生まれる
( ジョン・ゲイ )

人間通 《 予測――谷沢永一 》

2024-10-08 | 05-真相・背景・経緯
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■緊急拡散宜しく『日本を崩壊へ導く「選択制夫婦別姓」問題』
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■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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世に悲観論が流行(はや)るのは、それが安全牌(パイ)だからである。それに多少とも左翼の毒気に触れた人は潜在意識で繁栄を憎む傾向があるゆえ先行き悪いぞという囁(ささや)きを主題歌(テーマメロディー)とする。悲観論を読むと世の中を見る眼に暗い眼鏡(フィルター)がかかって気分を沈みこませる。どっちみち不確かなのだから楽観論を読む方が精神衛生によいであろう。


◆予測

『人間通』
( 谷沢永一、新潮社 (2002/05)、p181 )

世の中、一寸(いっすん)先は闇(やみ)である。未来予測は不可能である。それは人智(じんち)の限界を越えた難題である。松下幸之助(こうのすけ)はこう言った。5年先まで考えるのが精一杯だんな、そやけど、考えに考えても自信ありまへんな、ましてやその先どうなるかを知ろうなんて無茶でんな、わからんもんやと諦(あきら)めなはれ。ことほど左様に将来なにがおこるかは未知数である。それなのに予測を人に説く厚顔(あつかま)し屋が跡を絶たない。予言の仕方には大きく分けて二通りしかない。経済予測に例をとるなら、好景気になると請け合うか不景気が来ると脅すか、それ以外に説を立てる余地はなかろう。その場合どっちの方角を指し示す方が安全か。それは不景気到来論に決まっている。好況になるぞと謳(うた)いあげておいて、世の中うまくいかなかったら、欺(だま)されたと怒る連中に責任を追求されて痛い目に遭う。

しかしどうやら不況の気配がすると鉦(かね)を叩(たた)いたにも拘(かかわ)らず景気が下落しなかったとき、誰もがそれを喜びとするから、貴様の言う様に景気が悪化しなかったではないか怪(け)しからんと怒鳴りこんでくる酔狂者はいない。だから評論家が身の安全を保つためには程度(ニュアンス)の差こそあれ悲観論に傾いておく方が無難であろう。世に悲観論が流行(はや)るのは、それが安全牌(パイ)だからである。それに多少とも左翼の毒気に触れた人は潜在意識で繁栄を憎む傾向があるゆえ先行き悪いぞという囁(ささや)きを主題歌(テーマメロディー)とする。悲観論を読むと世の中を見る眼に暗い眼鏡(フィルター)がかかって気分を沈みこませる。どっちみち不確かなのだから楽観論を読む方が精神衛生によいであろう。
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