電脳筆写『 心超臨界 』

人生は良いカードを手にすることではない
手持ちのカードで良いプレーをすることにあるのだ
ジョッシュ・ビリングス

せめてケネディの爪の垢(あか)くらいの志を持っている人に投票しよう――草刈隆郎さん

2009-07-25 | 04-歴史・文化・社会
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ケネディの爪垢――草刈隆郎・日本郵船取締役相談役
【「あすへの話題」09.07.22日経新聞(夕刊)】

衆議院議員解散で選挙戦が始まる。

今度の選挙は、この国の将来を決定付ける近来になく大切な選挙になるのは間違いなかろう。未曾有の経済危機をどう克服し、環境問題への対応を含め更なる進化した国をどう実現するのか。縮む国家経済にあっては、我々国民も、かつて「耐乏生活」を克己した日々のように、一時期辛抱を覚悟せねばならない。投票者に迎合するのではなく、険しい道を切り開いていく人を、今度の選挙では選ばなければならない。

かつて、かのケネディは、大統領就任演説において、「国が諸君に何が出来るのかでなく、諸君が国に何を出来るのかを考えて欲しい」と有名な至言で国民を諭した。また、福沢諭吉は100年以上前に「国を支えて国を頼らず」と著している。有難いことに、今、二大政党それぞれの中枢にある政治家にも、同質の志をその著書で述べておられる方が何人か居られる。Aさん。「耳に心地よいことばかり言って、国民に幻想をもたらすのはよくない。本当のことを訴える人が(中略)いるということが大事だ」。Bさん。「なぜ改革が必要なのか、そして、そのための痛みを分かち合うことの大切さを国民に対して真摯(しんし)に説明することから、本当の改革はスタートする。」

衆愚政治に堕ちないためには、この方達のように、高い志と国家観を持ち、一時期辛抱を覚悟せねばならない、と明言できる人を選ぶ必要がある。選挙民に媚を売ることしか考えない「政治屋」のニンジンに騙されてはならぬ。せめてケネディの爪の垢(あか)くらいの志を持っている人に投票しよう。

いずれにせよ、今回の選挙においては、国民一人ひとりの責任はとりわけ重い。

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