電脳筆写『 心超臨界 』

忍耐は力だ! 忍耐の時が過ぎれば
桑の葉がやがてシルクのガウンになる
( 中国のことわざ )

不都合な真実 《 世界は日本人の知恵と頭脳に頼ってきた——高山正之 》

2024-05-25 | 05-真相・背景・経緯
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■超拡散『世界政治の崩壊過程に蘇れ日本政治の根幹とは』
■超拡散『日本の「月面着陸」をライヴ放送しないNHKの電波1本返却させよ◇この国会質疑を視聴しよう⁉️:https://youtube.com/watch?v=apyoi2KTMpA&si=I9x7DoDLgkcfESSc』
■超拡散記事『榎本武揚建立「小樽龍宮神社」にて執り行う「土方歳三慰霊祭」と「特別御朱印」の告知』
■超拡散『南京問題終結宣言がYouTubeより削除されました』
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


日本に安全な原発を期待してきた世界は戸惑う。スリーマイルもチェルノブイリも1基でぶっ飛んだ。日本は4基同時なのに見事にマネージした。おまけにもとは欠陥の象徴GE製。まるで神業だ。日本はそれを誇ろうともせず逆に馬鹿な新聞や政治家が原発を潰せと喚き回る。次世代のエネルギー政策は日本抜きでは考えられない。IAEA も含め世界は本気で民主党政権の言う愚かな脱原発論を怒っている。


◆世界は日本人の知恵と頭脳に頼ってきた

『アメリカと中国は偉そうに嘘をつく』
( 高山正之、徳間書店 (2020/4/24)、p118 )

エジソンを発明家というのは当たらない。例えば彼が大金持ちになった電球にしたって原理は英国人の発明をそのまま、フィラメントの素材をちょっと変えただけだった。

それを大宣伝して特許をぶっかけ、あとは類似品を片っ端から訴えてカネにした。

被害者の中には日本企業も並ぶ。彼の特許とはまったく別製法なのに、エジソンが創ったGE社に特許侵害で訴えられた。南カリフォルニア地域の裁判は人種差別は公認、特許の拡大解釈という禁じ手まで使われて日本は大負けを喫した。

光ファイバーは東北大の西沢潤一の発明だ。馬鹿な特許庁役人が「つまらん」とか言って特許を出さなかった隙に米コーニング社がアイデアを盗んで特許を取った。それで西沢理論を製品化した住友を訴えた。結果はエジソンのときと同じ、米法廷は違法な拡大解釈をやって、住友は大負けした。

19歳のビル・ゲイツはIBMがコンピューターのOSを公募しているのを知って、知り合いが持つOSをたった5万ドルで買って応募した。IBMがそれを採用するや、弁護士の父が出てきてOSをいくつもの特許でくるんで、採用したIBMもカネを払わなければ使えないようにした。

「特許とは天才の炎に利益という油を注ぐ制度」というリンカーンの言葉が米商務省の入り口に記される。金になるなら企業は盗み、法廷も平気で法を曲げる。それが米国だ。

日本はどうか。例えばクオーツだ。キューリー夫人の亭主ピエールが水晶に電気を通すと正確に振動することを発見した。

それって時計に最適ではないかと米国ベル研究所がクオーツ時計を創った。ただ時計にくっつける振動部分が洋服ダンスほどもあった。どの指も親指みたいな米国人にはそれが限界だが、精工舎は営々小型化を試み昭和44年、洋服ダンスを腕時計に納めた。

正確無比のクオーツ時計の特許を日本企業が持った。米国人は世界の腕時計をすべて変えてしまう精工舎はいったいどれほど儲けるのか嫉妬に狂い、スイスはハイジの童話しか売れない貧しい小国に落ちることを危惧した。

しかし日本人は米国人ではなかった。精工舎はクオーツ小型化の特許を公開してみんなが正確な時計を持てるようにした。

日本ではかつて15歳の少年が多極真空管という世界的な発明をやってのけた。松下幸之助は日本の将来を思い、その特許を少年から買い取って特許を公開し、SONYなど世界的な企業を輩出する礎をつくった。精工舎もそれに倣ったのだ。

世界は日本人を理解できなかったが、それが強欲な米国人でなかったことを今さらのように喜んだ。もっとも当の米国はこういう日本の善意を予想できず、対応を誤って米時計工業会は全滅してしまった。今では精工舎を逆恨みしている。度し難い国だ。

ドイツのルドルフ・ディーゼルが高圧空気に燃料を吹き込むとガソリンエンジンより大きな馬力が得らえることを見つけた。構造は簡単。燃費は格安とくる。ただエンジンには頑丈さが必要で、洋服ダンスどころか部屋いっぱいのスペースが必要だった。それでディーゼルエンジンは大型船とか機関車とかのみに使われた。

山岡孫吉はそんなディーゼルをもっと小さくすることを考え、昭和8年、ヤンマーディーゼルを生んだ。小さなディーゼルエンジンは以来、車にも耕耘機にも小さな漁船にも搭載された。

それがいかに世界に貢献したかは山岡のエンジンが本家ドイツの博物館に展示されていることでも分かる。

世界が日本の知恵を頼っている。そして今、最も期待しているのが原子力発電炉だ。

最初、英国はコールダ―ホール型を出した。黒煙ブロックを積み上げた炉は地震と火事に弱い。日本は導入して早々に廃炉にした。ロシアは技術のすべてを英国から盗んでいた。黒鉛炉も盗んで真似てつくったらチェルノブイリで火災を起こし、爆発した。

米国はGEとライバルのウエスティングハウスが沸騰水型と加圧水型を出した。日本が入れてみると両方とも材質も設計もだめだった。GE炉は万一のときのベントもなかった。

不具合を直すにもまず米国の傲慢な特許が邪魔し、それを乗り越えると核アレルギーを煽る愚かな朝日新聞が待っていた。米国製ゆえの不具合が見つかるたびに騒ぎ、地元自治体が便乗してカネをたかる。福島県はその脅しで2百憶円を東電からせしめた。新聞拡張などのおこぼれにあずかった朝日はそれを「寄付」と書く。

だから最悪を想定する無人ロボットも導入できなかった。入れれば朝日が「人も立ち入れないほどの事故が起きるのか」と騒ぎ、自治体の恐喝が始まる。そんな中で日立も東芝も三菱も安全な国産原子炉を生み出した。

そういうとき3・11があった。朝日は喜び、京大のお荷物、小出裕章が国を滅ぼすデマを吹きまくり、アホなテレビ局はそれが刺激的だからというだけで反原発を支持してまともな原発論者を排した。

ズバリ辛口で本音いうはずの辛坊治郎も勝谷誠彦も「原発はなくさねば」と前置きして喋らないと何も言えなくなった。彼らも迎合した。

そんな日本に安全な原発を期待してきた世界は戸惑う。スリーマイルもチェルノブイリも1基でぶっ飛んだ。日本は4基同時なのに見事にマネージした。

おまけにもとは欠陥の象徴GE製。まるで神業だ。日本はそれを誇ろうともせず逆に馬鹿な新聞や政治家が原発を潰せと喚き回る。

次世代のエネルギー政策は日本抜きでは考えられない。IAEA も含め世界は本気で民主党政権の言う愚かな脱原発論を怒っている。
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 不都合な真実 《 行政権は、... | トップ | 不都合な真実 《 明らかに低... »
最新の画像もっと見る

05-真相・背景・経緯」カテゴリの最新記事