電脳筆写『 心超臨界 』

影は光があるおかげで生まれる
( ジョン・ゲイ )

自分のための人生 《 自分の感情をコントルールするための“三段論法”――ウエイン・W・ダイアー 》

2024-08-03 | 03-自己・信念・努力
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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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自分の考えは自分自身のものであり、その考えを続けようが変えようが、他人に明かそうが熟慮しようが、まったく自分一人のものなのである。誰も他人の頭の中へ入り込むことはできないし、本人が経験するのと同じように、その考えを所有することもできない。自分の考えをコントロールするのはまさに自分自身であり、頭脳も自分自身のものなのだから、自分が決めたように使えばよいのだ。


『自分のための人生』〈原題:Your Erroneous Zone(錯信帯)〉
( ウエイン・W・ダイアー/渡部昇一・訳、三笠書房 (2011/7/21)、p42 )

  たとえ他人がどう考え、どう行動しようとも、自分の「自己実現」
  の本道をしっかり選択し得る能力、これが本当の偉大さの本質であ
  る。

第1章 「気」の力
3 自分の頭を支配する

人間の感情はただふっと湧いて出るものではない。感情はものごとへの一つの反応としてみずから選び取るものである。自分自身の感情のあり方をよくつかんでいれば、自滅的な反応を選ぶ心配はない。

自分がこう感じたいと思うがままに感じられるようになれば、やがてそれは「知性」へと続く道に出たことになる。それは神経衰弱行きのわき道のない、一本道である。この道は新しい感じがするだろう。感情は生体の状態としてではなく、選択の対象としてとらえられているからである。これこそが個人の自由の神髄である。

「感情は自分の力ではどうすることもできない」という神話は、論理的に破綻している。

簡単な三段論法を用いてみよう(三段論法とは論理学の一公式で、大前提、小前提、それにこの二つの前提の一致に基づく結論がある)。自主性を得る過程に向かって、思考の面でも感情の面でも、一歩を踏み出すことができるのである。


◆自分の感情をコントルールするための“三段論法”

    論理――三段論法
  大前提・・アリストテレスは男性である。
  小前提・・男性はみな、髭がある。
  結 論・・アリストテレスには髭がる。

    非論理――三段論法
  大前提・・アリストテレスには髭がある。
  小前提・・男性はみな、髭がある。
  結 論・・アリストテレスは男性である。

以上から明らかなように、十分気をつけて大前提と小前提とが一致する論法を用いなければならない。二番目の例だと、アリストテレスはサルやモグラでもかまわないわけである。次に試しに一つ論法をあげよう。これで、自分自身の感情の世界が思うようにならないという考えは永久に消え去ることだろう。

  大前提・・私は自分の思考をコントロールすることができる。
  小前提・・私の感情は私の思考から生まれる。
  結 論・・私は自分の感情をコントロールすることができる。

この大前提は明白である。みずから頭に思い浮かべたことならどんなことでも、自分にはそれについて考える力があるわけである。もし、何かがふっと頭に「浮かんだ」としても、そのことを頭の中から追い出すこともできるはずだ。従って、自分で自分の思考の世界をコントロールしているということになる。

自分の頭の中に思考として入ってきたものをコントロールするのは自分だけである。信じられないというのなら、次の問に答えてみればよい。

「もし、あなたの考えをあなた自身がコントロールしないとすれば、いったい誰がコントロールするのですか」

配偶者? 社長? それとも母親だろうか? もし、こういう人たちがあなたの考えることをコントロールしているというなら、彼らのほうこそ治療を受けに行かなければならない。そうすれば、あなたはたちまち元気になるだろう。

しかし、本当のところ、自分の思考はこういう人間にコントロールされているのではないということが、あなたにはわかっているはずだ。ほかならぬあなた自身が、自分の思考器官をコントロールしているのである。(極端な洗脳を受けるとか、条件付けの実験とか、特別な状況を別にすれば)。

自分の考えは自分自身のものであり、その考えを続けようが変えようが、他人に明かそうが熟慮しようが、まったく自分一人のものなのである。誰も他人の頭の中へ入り込むことはできないし、本人が経験するのと同じように、その考えを所有することもできない。自分の考えをコントロールするのはまさに自分自身であり、頭脳も自分自身のものなのだから、自分が決めたように使えばよいのだ。

また小前提もつきつめて考えれば、ほとんど議論の余地はない。

感情を抱くためには、その前にまず何かを考えていなければならない。脳を取り除くと、「感じる能力」も消えてしまう。感情は思考に対して起こる身体的な反応なのだ。涙が出る。顔が紅潮する、心臓の鼓動が速くなる……。さまざまな感情の反応のどれ一つをとっても、まず最初は自分の思考中枢からの信号を受けたはずである。

この思考中枢がいったん傷ついたり回路がショートしたりすると、感情の反応も起こらなくなる。脳にある種の障害を受けると、肉体的な苦痛さえ感じられなくなる。手を文字どおりストーブの上でフライにしてもまったく痛みを感じないのである。

知ってのとおり、思考中枢を通らないでなんらかの感情を持つことはできない。そう考えると、先ほどの小前提もまた真実に根ざしていることがわかるだろう。どんな感情もそれが起こる前には思考がある。脳がなければ感情もないのである。

結論もまた理にかなっている。自分自身の思考をコントロールできさらにその思考から感情がうまれたとすれば、感情に先立つ思考に働きかけることによって感情をコントロールできるはずである。

まわりの人間やものが自分を不幸にするのではない。自分で自分を不幸にするのだ。

それは、自分の生活にかかわりあうものや人間に対する自分の考え方のせいである。自由で健康な人間になるには、まず考え方を変えていかなければならない。いったんそれができれば、新たな感情が生まれ、自由な人生に向かって一歩を踏み出すことになるだろう。
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