電脳筆写『 心超臨界 』

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手持ちのカードで良いプレーをすることにあるのだ
ジョッシュ・ビリングス

論語 《 子貢曰く、貧にして諂うことなく 》

2024-02-28 | 03-自己・信念・努力
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◆子貢曰く、貧にして諂(へつら)うことなく、富みて驕るなきは何如(いかん)


『現代語訳 論語』
( 宮崎市定、岩波書店 (2000/5/16)、p17 )
  学而第一(1~16)

15  子貢曰。貧而無諂。富而無驕。何如。子曰。可也。未若貧而楽道。富而好礼者也。子貢曰。詩云。如切如磋。如琢如磨。其斯之謂与。子曰。賜也。始可与言詩已矣。告諸往而知来者。

(訓) 子貢曰く、貧にして諂(へつら)うことなく、富みて驕るなきは何如(いかん)。子曰く、可なり。未だ貧にして道を楽しみ、富みて礼を好む者に若かざるなり。子貢曰く、詩に云う、切するが如く磋(さ)するが如く、琢(たく)するが如く磨するが如し、と。其れ斯れの謂いか。子曰く、賜(し)や、始めて与に詩を言うべきのみ。これに往くを告げて、来るを知る者なればなり。

(新) 子貢曰く、貧乏だからといって金持に諂うことなく、金持になったからといって貧乏人に驕ることがないならば如何でしょうか。子曰く、それはそれでよい。しかし貧乏人が貧乏を意識せずに人間の生き方を求めて満足し、金持が金のことを忘れて謙遜な暮しに心がける方が、もっと望ましい。子貢曰く、詩経の中に、(人生勉強は)玉や象牙をば切断したあと金剛砂でみがきだす如く、彫刻したあと砥草(とくさ)で滑かにするが如く、という句がありますが、いま仰ったことでこの詩の意味が分かりました。子曰く、賜(し)や、お前はどうやら詩経を勉強する資格があるらしいぞ。一度つれて往ってやっただけで、その道筋をすっかり覚えこんでしまう才能がある。

中国系の諸本には貧而楽、の下に道という字がないが、これは日本に伝わる写本によって道の字を補った方が宜しい。切磋と琢磨とはいずれも粗削りしたあと、美しく仕上げをする意味と思われる。子貢の言ったことは、いわば粗削りに類し、それが孔子の手によって磨きをかけられたわけで、勉強の道は奥深いものだと子貢が感心したのである。
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