電脳筆写『 心超臨界 』

真の発見の旅は新しい景色を求めることではなく
新しい視野を持つことにある
( マルセル・プルースト )

“ドピー”は“白雪姫”7人のコビトの中で一番ののんびり屋――久米是志

2024-03-15 | 03-自己・信念・努力
浜松の旅館で久米は今までのホンダになかった新しいやり方を実行した。模造紙を張り巡らし、参加者全員で議論しながら、問題点を全員で共有できるよう。すべて書き出した。そのプロジェクトのやり方は、今も“ドピーシステム”の名で、ホンダの中で行われている。“ドピー”とは、“白雪姫”に出てくる7人のコビトの中で一番のんびり屋のコビトで、「どんなメンバーにも現状と、自分のなすべきことがわかるプロジェクト運営」という意味が含まれているそうだ。すべてのチーム構成員の知恵を結集して開発にあたること。それが新しいリーダー久米が考えたやり方だった。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 「地球温暖化問題」は「報道しない自由」の典型例――武田邦彦 》

2024-03-15 | 05-真相・背景・経緯
以前に南極で25℃の最高気温を記録したことがありました。そのとき日本のNHKをはじめとしたテレビ局や新聞各社はこぞって大きく報道しました。これに対して、2018年にはマイナス95℃という史上最低気温を記録しましたが、このことはほとんど報道されませんでした。なぜそういうことになるのかというと、最高気温だけを報道すると地球が温暖化しているようにみえるからです。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 高血圧にも「合理性」がある――武田邦彦 》

2024-03-15 | 05-真相・背景・経緯
血液というのはまず全身に栄養を送ります。それから病気を治す白血球なども送っている。がんにならないように制がん物質を送るということもやっています。ほかにも血液の役目はあって、たとえば風邪をひかないように免疫系の細胞をおくるというようなこともやっているわけです。60歳の人は血管が硬いわけですから圧力を上げないと血液が前身に行き渡らないので、心臓は血圧を上げて150とか160にする。そうすると血管ももろくなっているから破れやすい……。しかし、それだから血圧を下げなさい」となるととたんにおかしなことになってきます。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 過ちは繰り返しませぬから――馬淵睦夫 》

2024-03-15 | 04-歴史・文化・社会
2003年にカストロ議長は日本の土を踏み、念願の広島訪問を果たしました。カストロ議長は原爆の犠牲者に対する強い追悼の念を示し、その思いを帰国後、議会での報告を通して、キューバ国民にこう伝えています。「気高く寛大な日本人は、原爆の投下者を憎む言葉を一言も発しなかった。その代わりに、このような悲劇が二度と起こらないように、と平和記念碑を建立して世界平和を祈り続けてきた」。 . . . 本文を読む

不都合な真実 《 械闘という宗族間の殺し合い――石平 》

2024-03-15 | 04-歴史・文化・社会
前章では、中国伝統の宗族制度の特質と、そこから生み出された中国流の一族イズムの原型たるものを見たが、宗族のこのような特異性をもっとも端的に表している現象の一つに、宗族の伝統の一部となっている「械闘(かいとう)」の横行がある。械闘とは何か。簡単に言えばそれは、民間の社会集団が別の社会集団との間で利害の衝突やその他の対立が生じた場合、それを法的手段によって解決するのではなく、武器(械)を用いた武力闘争(闘)によって決着をつけることである。 . . . 本文を読む

不都合な真実 歴史編 《 ベルリン条約——高山正之 》

2024-03-15 | 04-歴史・文化・社会
相手が弱ければ好きに占領して自国領にしていい、というのはヴァスコ・ダ・ガマ以来白人国家間では当たり前のことだったが、ただ進出国家が増えた19世紀後半、白人国家同士がいざこざを起こさないようベルリン条約が結ばれた。参加国は米、英、仏、独、蘭、伊、露、豪、スペイン、ポルトガル、スウェーデン、トルコ、ベルギー。調印は1885年、明治18年のことになる。 . . . 本文を読む

悪魔の思想 《 “神のお告げ”となった運動方針書――谷沢永一 》

2024-03-15 | 04-歴史・文化・社会
「日本における情勢と日本共産党の任務についてのテーゼ」と題する文書をつくって、日本共産党に授けたのは国際共産党組織(コミンテルン)です。ときに1932年4月でありましたから、以後、「32年テーゼ」と言いならわされるようになりました。テーゼとは、運動方針書、というほどの意味です。 . . . 本文を読む

歴史を裁く愚かさ 《 古代社会と奴隷——西尾幹二 》

2024-03-15 | 04-歴史・文化・社会
古代には古代人に特有の観念があり、価値観があった。それを今から簡単にどうこう言うべきではないという慎重さと、見えない遠い世界への“畏れ”の意識があったなら、それだけでも、あんな薄っぺらなばかばかしい記述は、恥しくて書けないであろう。日本の教科書でおかしいのはなにも近現代史に限っていない。すでに古代史からして滅茶苦茶である。 . . . 本文を読む

日本史 鎌倉編 《 江戸・明治における正成批判――渡部昇一 》

2024-03-15 | 04-歴史・文化・社会
明治維新以後、楠木正成は一般の日本人には最も尊敬されていたけれども、一方、批判的な人がいなかったわけではない。いなかったどころか史学界の主流は、『太平記』の史的価値を低く見る傾向があったところから、それととともに正成の行為に対する評価も、はなはだ低いものであった。 . . . 本文を読む

日本史 古代編 《 記紀抜きで日本人の「現実」は理解できない――渡部昇一 》

2024-03-15 | 04-歴史・文化・社会
古代史は何といっても書かれた歴史を中心とし、それをそのほかの分野の研究で解釈する考証的史学のほうが誤るところが少ないのではないかと思う。これを超えて「科学的」ということ自体が、すでに非科学的なのである。われわれは、6世紀以前のことに関する記紀の記述は、ほかを以て替えがたく貴重な、われわれの先祖の現実(リアリティ)の描写と考えて解釈していくべきであろう。 . . . 本文を読む

人間通 《 可愛気――谷沢永一 》

2024-03-15 | 03-自己・信念・努力
色の白いは七難かくすと謂(い)う。人間の欠点が掩(おお)い隠されて世の人から好意を得ることが出来る性格の急所は可愛気であろう。彼奴(あいつ)には至らんところが多いけれど、なにしろ可愛気があるから大目に見てやれよ、と寛大に許される場合が殆(ほとん)どである。 . . . 本文を読む

向上心 《 常に“活力”を周囲に与え続ける人のエネルギー源——サミュエル・スマイルズ 》

2024-03-15 | 03-自己・信念・努力
活力にあふれた人格は、常に他人の活力をも呼び覚ます力を持っている。いわゆる共感を呼ぶのだ。これは、人と人とのコミュニケーションを深めるにはもっとも効果がある。何か一つに熱中しているエネルギッシュな人のところには、いつしか人が集まってくる。彼が見せる手本には不思議な力があるので、どうしてもまねしたくなってしまうのだ。電流のようなものが彼の全身からほとばしり出て周囲の人に伝わり、導き寄せる。 . . . 本文を読む

自分のための人生 《 嘘は“不自由”の始まり――ウエイン・W・ダイアー 》

2024-03-15 | 03-自己・信念・努力
充実した人生を送っている人たちのもう一つの特質は、その正直さである。責任逃れをしたり、体裁を繕ったり、嘘をついたりしない。嘘をつくことは自分自身が直面している現実を歪曲してしまうことだと思っている。だから、そういう自己欺瞞的なことはやらない。嘘をつくことによって、他人を守れるような場合も嘘をつかないようにする。自分のことは自分で責任を持つべきだと思っているから、他人もそうあるべきだと考えるのだ。 . . . 本文を読む

自分を鍛える! 《 とにかく根気よく反復すること――ジョン・トッド 》

2024-03-15 | 03-自己・信念・努力
疲れを知らぬ努力家ヴィッテンバッハは言っている、復習の積み重ねは「信じられないほど効果的な進歩を生み出す」と。しかし、それにつけ加えて彼はこうも言っている。「それは本当に徹底的な復習でなければならない。すなわち、何度も何度も繰り返し復習しなければならないということだ。つまり私の言いたいのは、毎日、前の日に学習したことを復習し、週の終わりごとにその週の1週間分を、月の終わりにその月の1ヵ月分を復習するということである。さらに休暇中にも、全部を再び何度も繰り返して復習するのである」。 . . . 本文を読む

自助論 《 「もしも私が裕福だったら……いまの私はない」――サミュエル・スマイルズ 》

2024-03-15 | 03-自己・信念・努力
数学者のラグランジュの父はイタリアのトリノの役人だったが、投機に手を染めて身を持ちくずし、一家は貧困生活を余儀なくされた。だが、晩年になってラグランジュは、自分が名声や幸福を得られたのも、一つにはこの苦しい境遇のおかげだったと回想している。「もしも私が裕福だったら、おそらく数学者などにはならなかったはずだ」。 . . . 本文を読む