さまざまに訪れた奇跡のなかでも、一番驚いたのがミカエルの存在です
プラクティショナー登録がすみ、ようやく大枚はたいてボトルを購入し、コンサルテーションを行う場所も整えることができた私は、ある日ダンボールで届いたボトルを1本1本セラピス・ベイ(強力な浄化作用があるといわれているポマンダーです)で拭きながら棚に並べていました。
1時間ほどかけてようやく並べ終えることができた私は突然睡魔に襲われてうたた寝をしてしまいました
30分ほど横になっていたでしょうか。突然私はガシャンという音で目が覚めました。台所でなべでも落ちたのかと辺りをきょろきょろと見回しても何も落ちてはいません。おかしいなあ、と思いながらふと棚に目をやると、なんと並べたばかりのボトルが1本割れているではありませんか!
それも棚から落ちたわけでも隣同士のボトルとぶつかったわけでもなんでもなく、ただすっくと独立したままフロントのガラス部分だけがぽっこりと穴があいて割れ、なかの液体がすべて外に流れ出てしまっていたのです。
並べたばかりでこんなことが起こるなんて縁起が悪い、と思いショックでした。それが何番のボトルだろう、と思ってみると94番「大天使ミカエル」だったのです。ミカエルは天使のなかでもほかの天使たちを統率する最強の天使といわれています。そして、この94番の「大天使ミカエル」のキーノートは「道は開ける」だったのです。
私は脳天をつらぬかれ、天の啓示を受けたような気持ちになりました。これは縁起が悪いことではない、ミカエルが私を応援してくれているのだ、と確信することができました。恐る恐る手にとってみると割れた部分が、なんと鳥の羽根のようなかたちになっていました。天使の羽根のような、ともいえます。
のちに先生にこの話をしたら、「ミカエルがあなたのお部屋に住んだのね」とおっしゃいました。ミカエルに見守られながらコンサルテーションをする、こんな心強いことはありません。そんなこともあってか、私は最初からコンサルテーションで「どう話したらいいのだろう・・」と口がよどんだことがありません。そりゃあ、表現に気を使うことはありますけれど、何をどう伝えたらいいのか・・ととまどったことは1度もないのです。コンサルテーションのときには何か私だけの力ではないものが働いて私を後押ししてくれているような感じなのです。
今、そのボトルは大切にとってありますが、裏側の面にもヒビが入り始めており、それがやはり徐々に羽根の形になってきているのです!ミカエルも片羽根では具合が悪いのでしょうか。それともその片方の羽根も割れたときには、両方の翼でどこかへ飛び立っていってしまうのでしょうか・・
私にはわかりませんが、この頃私は、わからないことはわからないままでいい、と思えるようになっていました。
これは、常に論理の裏づけがあることしか信用できないタイプ(UFOの話になるとやたら熱い松尾貴史とか大貫教授みたいなものです。)だった私にはすごい進歩です。(進歩?かあ?・・) 人類の叡智が及ばないことはそりゃあ、あるでしょうよ、という感じです。
以前、どこかで聞いたことがあるのですが、たとえばあるAという点とBという点を結ぶとする。一本の直線を引けばいいだけですよね。いわば一次元の世界です。
そのAという地点とBという地点の間に一枚の壁があるとします。一次元の発想では、この壁はのりこえられません。なので、AからBに行く手立ては失われたことになります。
この壁をよじ登って乗り越えてから向こう側におりてBまで行けるよね、っていうのは二次元の人の発想です。二次元の人にとっては、なぜ一次元の世界の人が壁の前でもうBまで行けることはないのだ、とあきらめているのかわからないことでしょう。こんな簡単なことが、って。
人間の発想と人間の叡智を超えたところの発想と言うのはそういうことだと思うのです。今我々には、距離と時間と空間という概念はあります。だから三次元のことまでは理屈ではわかっても、もう四次元となると未知の世界ですよね。でも、もしこの世に四次元の人がいたとしたら我々がいかに無知蒙昧に見えることでしょう。
第一、 そう生きたほうがずっとラクだし。ねっ
そういうことなんですよ。いいじゃないですか、別に。無理にわかろうとしなくったって。ねえ。
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