ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

本当に”好きなことだけ”をやっていますか?

2011-04-23 09:12:00 | オーラソーマ

昨日に引き続き、ロールプレイングのお話です。

今週はずっとロープレの研修で、あるファッションビルにお邪魔しています。

そのビル内でのロープレ大会において、優秀者を表彰するため、私は審査を行い、総評を述べるために11人にせっせと演技ごとに点数をつけています。

審査項目は主に接遇と接客の分野にわけられたものが10数項目以上に及びます。

それをわずか8分間の演技のなかで採点しながら、その演技者の良い点、総評を考えながら、ですのでただ静かに座って演技を見つめているように見えますが、私の頭の中はくるくると忙しく回転しています。

毎日毎日20人余に対してそのようなことを続けて行っていると、点数に関してはどうしてもマイナス採点方式にならざるをえません。

つまり、全部満点だったら100点の採点に対して、この人は声掛けのフレーズがイマイチだったからそこをマイナス3点、商品知識の点においてあまり知らなかったからマイナス5点、と言う具合です。

フィギュアスケートとよく似ていますね。

最初の演技者は少々損です。

どんなに良い演技をしても、後々にもっと良い演技を行う人が現れるかもしれないから、とどうしても点数が辛くなってしまうんです。(でも、全員のロープレが終わったあとでそのようなことが起こっていないかどうか、調整しますけれどね。)

そして皆ハイレベルでの背比べになると、どうしてもどこでマイナスできるか、という頭になります。

こういうとき、頭はどうしてもデジタルな思考に傾きます。

そんなとき、私の前に、デニムを主体としたあるカジュアルショップのスタッフの演技者が現れました。

彼女がロープレを行うために持ってきた自店の商品は、一見シンプルな白黒ボーダーのカットソーでした。

今年の春夏にはどこのショップでも良く見かけるようなアイテムです。


しかし、彼女はその一見何の変哲もないようなボーダーのカットソーを実にいとおしそうに取り上げながら、お客様役にこう言いました。

「これはうちの定番で、私ももうかれこれ6年くらい愛用し続けているんですけれど、本当に着心地がいいんです。すごく薄い生地でできていて、これだけの薄い生地を縫製かけるのは大変なんですが、きちんと二重織りで縫ってあるんですよ。だからほら、このボーダーを触ってみてください。微妙に凹凸感を感じますでしょ? 着ているうちにその人に沿うように伸びてきて、お洗濯すると不思議とまた縮んでピタッと小さめになって・・・っていうことを繰り返します。まるで生きているみたいなんです。」

へぇ~とお客様役はちょっと引き込まれたようです。

それを見て、そのボーダーに合わせるようにとデニムのジーンズを合わせて見せました。

お客様役が「私もデニムは好きなので、何本も持っているんですよね。」と言いました。

すると、販売員役の彼女は、パッと顔が明るくなり、「ほんとですか!? デニムお好きなんでしたら、ぜひ、これは試してみてもらいたいな。こういったダメージ加工のデニムはどこにもあるようですが、たいていのショップのものは1回でざーっと洗いをかけてダメージを作るんですが、うちのは11人の職人がつきっきりで、1箇所1箇所のダメージを紙やすりで丁寧に作り上げていっているんです。だから同じ場所に同じようにできているように見えるダメージでも1つ1つ微妙に違いますから、これは世界でたった1つのお客さまのためだけのデニムです。私もこれは高校生のときから履いていて、もうぼろぼろになっちゃって、今、同じものを2本目なんです。」と言いました。

お客様役が「そうかぁ・・・ 何本も持っているけれど、ちょっと試してみたくなっちゃったな。」と言うと、

「ぜひぜひ! いやぁ、うれしいなぁ。今日は良い日だなぁ。」といそいそとしました。

なんだかこちらでただ審査のために見ている私までワクワクしてきてしまうような演技でした。

何が、見ている者までこんなに浮き立つような気持ちにさせるのか。

それは彼女自身が自分のお店の商品をこよなく愛しており、実際に何年も何年も着続けている、という愛用者であるからにほかなりません。

審査項目には「身だしなみ」として、「そのショップのイメージに合っていて、かつ清潔感があるかどうか。」という項目があるのですが、演技者がロープレ前にステージ中央に立ち、「○○店の○○です。演技をはじめます。よろしくお願いいたします。」と言ったとたんに、たいていはすべてがそこで透けて見えます。

大げさなことを言えば、そこから先はもうロープレをしてもらわなくても、「ハイ、勝負あったぁ。」とそのまま採点に入ってもほぼ間違いは起こらないといっても過言ではありません。


自分のお店の商品が大好きな人は、当然、頭の先からつま先まで自分のお店の商品のものを身に着けています。

そしてそれが実にサマになっています。(その人の美醜とは関係なく、実に皆さん、いい味を出している、という容姿です。)

もし、自分のお店ではウエアしか扱っていないので、ヘアアクセや靴はほかで探さなくてはいけないということであったとしても、「どこで探してきたの!? そんなにそのウエアのイメージとぴったりの靴って?」と言うくらい、ぴったりの靴やアクセサリーを身につけています。

その靴やアクセ選びに割く時間というものは、彼らにとっては大切な自分の好きなものに囲まれる時間であり、それは自分を成長させてくれるとともにより自分らしくいられるためのリラックスする時間でもあることでしょう。

だから、そのための労ならなんら厭わないのだと思います。

これが本部などから「いいか。ショップに立つかぎりは毎月○○万円以上は自分でもショップの商品を買い、それを身に着けること。」と義務づけられていて、嫌々それを行っているような人は見ていてわかります。

自分らしくいたい、自分を表現するためにはお仕着せの着こなし方は嫌だ、という意気込みだけはわかるのですが、それを自分のショップのものをできるだけ着ない、最低限しか着ない、ほかのブランドのものと組み合わせるということで表現しようとしてしまうのです。

さらには、お嬢様ブランドのお店なのに、それをわざとアバンギャルドに着こなすのがカッコイイ、それをやれる私ってカッコイイ、とばかりに自店のブランドイメージの路線を大きく外れたスタイリングで着ている勘違いスタッフもいたりします。

これでは、本当にそのショップのものを愛している、ということがお客様には伝わりません。

私はとても深く自店の商品を愛していて、同様にこれから愛してくれるかもしれない、という人を見つけたときにうれしくてたまらない、という販売というよりはファンクラブの会員増やしに精を出しているような彼女の接客を見て、採点をしながら、(彼女の接客にもっとも心を打たれたけれど、こうしてひとつひとつの項目に採点をしていくと、どうしても決して彼女が最高得点をたたき出し、優勝ということにはならないだろうな・・)というのもわかっていました。

フィギュアスケートには、基礎点のほかに「アーティスティックインプレッション」という採点項目があって、技術の高い演技ではないけれど、芸術的に心を打った、と言うことに対して点を差し上げられるようになっていますが、接客ロープレ大会もこのような項目を設けないといけないかもしれないな、と考えていました。

そして、私自身、「本当に好きで好きでそれを愛している、という生き方をしているかな。」ということを改めて反省させられました。

そもそも私は、昨年「自分の好きなことだけを好きなだけやる。そのことこそが、結果的に人のためにもなる道だ。」と自分で誓いを立てたはずでした。

「好きなこと」というのは、当然オーラソーマです。

では、それを自分の気の済むまで徹底的に好きなだけやっている、と言えるだろうか?

どうしても「~ねばならない。」というブルーが顔を出し、「そうはいっても、やるべき仕事を先に片付けねばならない。」だったり、「もっと人のためになることをやらなくていいんだろうか?」と思ってみたり。

先日、「オーラソーマパーミストリー講座」に出たときに、最後に先生が何気におっしゃった言葉に改めてハッとしました。

それは、実習で、生徒同士がお互いにフェイトラインのケアマッサージを行ったあとでした。

先生は、「あんまり、私がこの人を癒してあげよう、とか考えなくていいのよ。ううん、できれば考えないほうがいいの。それはプロダクツがちゃんと働くから。自分はそのプロダクツの役目を届けるツールとなりきって、ただ邪魔しないように、ってしていればいいの。」とおっしゃったのです。

頭を後ろから鎚でがーんと殴られたような気持ちになりました。

私は、一生懸命、私のマッサージで、この人が癒されますように、とばかり考えていた。

けれど、そんなところで「私が、私が」と自我を押し出すのは間違いだったのです。

先生のおっしゃるとおりでした。

オーラソーマのプロダクツは本当に優秀で、自然にそのプロダクツたちがお仕事をしてくれるからそれを、クライアントに届けるための自分はツールに過ぎない、という考え方でよかったんだ、と改めて気付きました。

私が好きで時々授業にお邪魔しているカラフルKの柏村先生は、ご自身でも、「私はすべてのティーチャーのなかでも最もすべてのプロダクツをきちんと使っていると思う。」と豪語されています。

その先生に感化されて、私もそれまではいいかげんだった5本柱の使用をけっこう多用するようになりましたし、ボトルとのワークにいたっては、自分のギフト&チャレンジボトル以外にも常にもうひとつ何かかんかとワークしているくらい、もっともっといろんなボトルとワークしたくてたまらない、というのが当たり前の状態になっています。

そんな私でも、コンサルテーションに訪れてくださるクライアントの方々にプロダクツを勧めるのは消極的で、(コンサルテーションに来て、さらにプロダクツも買っていくのは合計するとかなりのお値段になっちゃうよね。だから、あまり薦めるのも心苦しいわ・・)とか、(まぁ最初からそんなにプロダクツのあれもこれもに手を出すってまでの気持ちにはなれなくて当たり前でしょうね。)などと思って、ハナからあきらめモードで、たいしてご紹介さえしなかったりします。


しかし、ロープレ大会の彼女のように、本当にそれらの効果を実感し、信頼し、愛しているなら、一生懸命、人に薦めたくなって当たり前ではないですか。

「私が」薦めているのではなく、プロダクツそのものが「私に」どう働いたか、をお伝えすればいいだけ、と思えば、そもそもお勧めしにくい、というような考え方が顔を出すはずはなかったのではないか。

私がやっていたことは、卑屈さを前面に出した、自己欺瞞ではないか、と思いました。

ちょっと反省。
素直に自分が良い、と思ったことは良いと言える自分でいることの大切さを、ロープレ大会の彼女に教えてもらったのでした。




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