団塊的“It's me”

喜寿老(きじゅろう77歳)の道草随筆 月・水・金の週と火・木の週交互に投稿。土日祭日休み

お気に入りの家具

2017年02月20日 | Weblog

①    フランスベッド ウォーターベッド

②    ベオグラード 喫茶店『?(はてな)』 樫の木のテーブルとイス

③    横浜 ダニエル ライティングデスク

 ①    ウォーターベッドを使い始めて35年経った。昨夜もそのベッドで就寝した。そして今朝目を覚ましたのもそのベッドである。私は30歳ころからひどい腰痛に悩まされた。東京の大学を出て親が経営する家具店で働き始めて教え子が、ある日挨拶に来た。私が腰痛で悩んでいると言うと彼はウォーターベッドを勧めた。高価な買い物だったが、腰痛を軽減できればと清水の舞台から飛び降りたつもりで購入した。最初は慣れていないせいか、寝ていて船酔いのような気分になって安眠どころか寝不足になった。しかし1ヵ月が過ぎたころから腰痛がなくなった。それからずっとウォーターベッドを今日まで使っている。数年に一度、7本のビニール製のシリンダーの水を取り替え防腐剤の投入が厄介だったが、腰痛の苦しさを思えば我慢できた。やがて離婚後13年間の男やもめ生活に終止符を打って再婚した。それからもウォーターベッドを使い続けた。妻も最初気分が悪いと言っていたが、やがて慣れた。妻が海外勤務についた11年間の4ヵ国の勤務地にもウォーターベッドを持ちこんだ。ウォーターベッドは実に引っ越しに便利な家具なのである。ベッドの木枠は4片に分解できシリンダーの水を抜けばシリンダーは小さく折りたためてしまう。最後の任地となったロシアのサハリンへはさすがに持って行かなかった。寒冷地なのでもしもベッドのシリンダーの水が凍ったらと思ったからだった。このサハリンでの数年を除けば私たち夫婦は家では必ずこのベッドに寝ている。さすがにこんなに長年使い続けてくると、ビニール製のシリンダーがいつ水漏れを起こすかと不安になる。私は妻に再三新しい普通のベッドを買おうと提案するのだが、妻は首を縦に振らない。私より妻の方がウォーターベッドを気に入っているのか、ただのケチなのか定かではない。

②    旧ユーゴスラビアのベオグラードにお気に入りの喫茶店があった。店名は「?」である。日本人はその店を「はてな」と呼ぶ。この店のテーブルとイスは100年を超す古いものだ。ある時店主に冗談でテーブルとイスを売ってほしいと尋ねた。店主は即座に断った。私は友人にあれと同じテーブルとイスを作ってくれる家具職人を探してもらい注文した。そのテーブルとイスが我が家のベランダにある。

③    横浜元町に「ダニエル」という家具屋がある。私はダニエルのライティングデスクを45年以上使っている。

  家具を選ぶのは難しい。一人で使うのと夫婦二人、家族で使うのは、また違う。家具は高価なものが多い。高ければいいというわけでもない。長く使えば使うほど愛着がわく家具が我が家にもあるのが嬉しい。ソファ、机、ダイニングテーブルなど家具は、けっこうあるが、愛着を感じる家具はそうはない。せいぜい大切に使っていきたい。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 群生する黄色、青、黒い草花 | トップ | デパート 百貨店 »
最新の画像もっと見る

Weblog」カテゴリの最新記事