万歩計の表示が消えた。以前から電池を使う器具の電池交換を知るためにメモに日時を記録しようと思っていた。まだ記録することができていない。いったいこの先延ばし体質はいつになったら治るのか。
電池は不思議なものだ。子供の頃、電池は魔法の物体だった。なぜ電池を入れると明かりがともったり、音が出るのか不思議でならなかった。電池で動く車のおもちゃを買ってもらった。スイッチを入れたままにしておいたのだろう。次の日ウントモスントモ動かなくなっていた。父親が買った店に持って行って違うおもちゃに取り換えてきた。電池の問題だと今ならわかるが、当時はおもちゃ自体に問題があると思ったのだろう。
電池で動く万歩計、テレビのリモコン、パソコンのキーボード、パソコンのマウス、体重計。電池といっても乾電池以外に、充電式の携帯電話、電子辞書、カメラもある。電池の交換や充電そのものは難しいことではない。ただ乾電池の交換は、今も変わらず不便である。まず電池の収納部分に+と-の印字があるが、これが見えにくい。電池の向きを間違えて器具が作動しないこともある。電池を出してやり直そうとするが、電池を出すのも一苦労。爪を立ててだそうとするが上手くいかない。
電池を新しいものに変えてもそれで終わりではない。表示が出て年月日、時刻、体重、身長、生年月日などの再入力を命じられる。これが面倒なのだ。万歩計などボタンが小さくて、また表示もないのでどうしたらいいのか判らなくなる。電池自体の取り換えより、この作業のほうが大変だ。
文句を言うが、これらいろいろな器具のおかげで生活が成り立っている。不便を改良する能力があれば良いのだが、すべてはメーカー任せである。なかなか改良されないが、進歩が見られる製品もある。私はできるだけメーカーに改良してほしいことを報告するようにしている。返事が来ない会社が多い中で、丁寧に私からの指摘に謝意と改良すると報告してくれる会社もある。会社も人と同じだ。気配り、目配り、手配りができる会社が成功をおさめる。がんばれ、ものづくりニッポン!