1日3食365日パスタでも大丈夫な人間が家族のなかにいるので、週に1度ぐらいはパスタを食べる。トマト系のソースが好きだが、それ以外の1押しはこのマコーミックのバジルソースだ。税込み400円弱で、スーパーのパスタソースのコーナーに並んでいる。1ビン95g入り。
最初から、オリーブオイル、パルメザンチーズ、松の実、にんにくなどが入っているので、ゆでたてのパスタにあえれば、瞬時にしてジェノベーゼのできあがり。ビンにはオリーブオイルと塩を加えて味を調えるように書いてあるが、そのままでも良い。また、好みでチーズや、松の実を増量しても。
ピザトーストにしたり、薄切りのフランスパンに薄く塗ってオーブントースターで焼いても良いし(焼けてくると、キッチンにとても良いにおいが漂って幸せな気分になれる)、ソテーのソースに加えたり、サラダのドレッシングに加えたりと、調味料の一部としても使える。ただし、かなり塩分が強いので、最初は使用量を控えめに。
バジル (basil) は英名でイタリア名はバジリコ (basilico)。かつて日本に「バジリコ・スパゲッティ」なるものがはじめて紹介されたときに、レシピには常に「バジリコが手に入らなければ、青ジソで代用」と、書かれていた。同じシソ科だからそうなったのだろうが、バジルと青ジソは全然違うじゃないの!
ところで、昔翻訳で読んだキーツ(John Keats) (1795?1821) の詩に、「イザベラ、あるいはメボウキの鉢」というのがある。ボッカチオの『メボウキの鉢』という物語を詩にしたものだ。(わたしはこうみえても、大学では英文学を専攻したのだ。)
イザベラという若く女性が、兄たちに殺されてしまった恋人ロレンゾの死体を掘り返し、死体の頭の部分だけ持ち帰る。その頭を大きな鉢に入れ、土をかけてメボウキ(目箒)を育てる。彼女はメボウキの鉢から片時も離れず、メボウキは異常なほど勢い良く青々と育つ。
不信に思った兄たちが、鉢を盗んで割ってみると、ロレンゾの頭が出てくる。自分たちのやったことばばれたとわかった兄たちは逃げ出し、イザベラのほうは愛する人の頭の鉢を盗まれ苦痛で死んでしまう。おそろしく美しく、おそろしくグロテスクで悲しい詩だった。
で、この「メボウキ」って、どんな恐ろしげな植物なのかと思っていたのだが、のちにオリジナル英語版を読んで拍子抜け。なんとこの詩の原題は 'Isabella; or, The Pot of Basil' だった。なんだ、バジルじゃん。
最初から、オリーブオイル、パルメザンチーズ、松の実、にんにくなどが入っているので、ゆでたてのパスタにあえれば、瞬時にしてジェノベーゼのできあがり。ビンにはオリーブオイルと塩を加えて味を調えるように書いてあるが、そのままでも良い。また、好みでチーズや、松の実を増量しても。
ピザトーストにしたり、薄切りのフランスパンに薄く塗ってオーブントースターで焼いても良いし(焼けてくると、キッチンにとても良いにおいが漂って幸せな気分になれる)、ソテーのソースに加えたり、サラダのドレッシングに加えたりと、調味料の一部としても使える。ただし、かなり塩分が強いので、最初は使用量を控えめに。
バジル (basil) は英名でイタリア名はバジリコ (basilico)。かつて日本に「バジリコ・スパゲッティ」なるものがはじめて紹介されたときに、レシピには常に「バジリコが手に入らなければ、青ジソで代用」と、書かれていた。同じシソ科だからそうなったのだろうが、バジルと青ジソは全然違うじゃないの!
ところで、昔翻訳で読んだキーツ(John Keats) (1795?1821) の詩に、「イザベラ、あるいはメボウキの鉢」というのがある。ボッカチオの『メボウキの鉢』という物語を詩にしたものだ。(わたしはこうみえても、大学では英文学を専攻したのだ。)
イザベラという若く女性が、兄たちに殺されてしまった恋人ロレンゾの死体を掘り返し、死体の頭の部分だけ持ち帰る。その頭を大きな鉢に入れ、土をかけてメボウキ(目箒)を育てる。彼女はメボウキの鉢から片時も離れず、メボウキは異常なほど勢い良く青々と育つ。
不信に思った兄たちが、鉢を盗んで割ってみると、ロレンゾの頭が出てくる。自分たちのやったことばばれたとわかった兄たちは逃げ出し、イザベラのほうは愛する人の頭の鉢を盗まれ苦痛で死んでしまう。おそろしく美しく、おそろしくグロテスクで悲しい詩だった。
で、この「メボウキ」って、どんな恐ろしげな植物なのかと思っていたのだが、のちにオリジナル英語版を読んで拍子抜け。なんとこの詩の原題は 'Isabella; or, The Pot of Basil' だった。なんだ、バジルじゃん。