バースくんの今日も発車オーライ♪

小さな町の広告代理店。働く「バースくん」の日々のおしゃべり

愛読書

2016年05月27日 | Weblog
先日「トットてれび」という黒柳徹子の自伝風ドラマを見ていたら、岸本加世子が沢村貞子役で出てきて思わず身を乗り出した。この番組を見ていると、あー今生きていて下さったら、ご本人だったらと思う方が何人かおられる。坂本九とか、向田邦子とか、在りし日を思うと切ない気持ちになる人たち。その極めつけが沢村貞子だ。
ボクが子供のころ大好きだった女優さんといえば、なんといっても池内淳子と山岡久乃が双璧で、そして沢村貞子、杉村春子、山田五十鈴と続いていく(はぁ?!バースくんは一体いつの時代の人ですか?!)とにかくあの時代の女優さんって基本的に格好がいいよねー。気風がいいというか…
特に沢村貞子の出している本が好きだ。なかでも「わたしの献立日記 」はボクの愛読書だ。沢村が日々三食の献立を丹念に書き付けたものと雑感からなる。ノートにキチンと升目を引いて書かれた献立表がそのまま本になっているのたが、それだけで季節と沢村の気持ちと、大げさに言えば生き様のようなものまで見えてくるもの。
ドラマの中、その献立を楽屋で沢村が書いているというシーンがあった。もちろん書いているノートはあの沢村流の線引きがしてある。なんとなく見ていたドラマなのに、そのノートが映った瞬間、あー本物の沢村貞子をもう一度見たいと思った。
こうしてみると、ボクの愛読書を書いた人は皆もうこの世にはおられないんだぁー。池波正太郎の「銀座日記」、井上ひさしの「ある八重子物語」、そして献立日記。どれも日々の営みから透けて見えるものがあって好きなのだ。
もし今沢村貞子が生きておられたら、なんて夢想をしてみる。ちゃきちゃきと「大丈夫かねぇー、今のままでこの国は。ちゃんとみんながそれぞれによーく考えないといけないよ」なんて声が聞こえてきそうだ。
えっ?!沢村貞子って誰って?!今更ーーー、津川雅彦のおばさんだよ鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取