孤帆の遠影碧空に尽き

年に3回ほどアジアの国を中心に旅行、それが時間の流れに刻む印となっています。そんな私の思うこといろいろ。

旧ソ連諸国のロシア離れ プーチン大統領への苦言が相次いだロシアと中央アジア5カ国の首脳会議

2022-10-15 23:40:49 | 中央アジア
(ロシアのプーチン大統領(左)と話すタジキスタンのラフモン大統領=13日、カザフスタン・アスタナ(ロイター)【10月15日 産経】)

【タジキスタン大統領 プーチン大統領に「属国扱いやめよ」とストレートな苦言】
個人間でも、国家間でも、面と向かって苦言を呈することは非常に厄介でもあり、腹をくくる必要もありますが、その点で印象的だったのが、下記の中央アジア・旧ソ連タジキスタンのラフモン大統領のロシア・プーチン大統領への極めてストレートなもの言いです。

この発言からは、これまで「ロシアの裏庭」とも言われてきた中央アジアにおける力関係の変化、ロシアの威信の低下が明確に見て取れます。

****タジク大統領「属国扱いやめよ」 異例のロシア批判****
中央アジアの旧ソ連構成国、タジキスタンのラフモン大統領は14日、カザフスタンの首都アスタナで開かれたロシアと中央アジア5カ国の首脳会議で、プーチン露大統領に対し、「旧ソ連時代のように中央アジア諸国を扱わないでほしい」と述べ、タジクは属国扱いではない対等な国家関係を望んでいると表明した。会議の公開部分の発言をタジクメディアが伝えた。

ロシアが「勢力圏」とみなす旧ソ連諸国の首脳が、公の場でロシアに批判的な発言をするのは異例。ウクライナ侵略を受け、旧ソ連諸国の多くがロシアから一定の距離を置こうとする動きを強めており、ラフモン氏の発言はそうした傾向の表れである可能性がある。

ラフモン氏は「旧ソ連時代、中央アジアの小国は(ソ連指導部から)関心を向けられていなかった」と指摘。「ロシアはタジクを食糧面や貿易面で支援してくれているが、その半面、対等な態度も示していない」と述べた。「多額の資金援助はいらない。われわれを尊重してほしい」と語り、ロシアは旧ソ連時代のような小国軽視の政策をとるべきではないと訴えた。

会議ではカザフのトカエフ大統領も、旧ソ連圏での国境問題は「平和的手段で解決されるべきだ」と述べ、ウクライナ侵略に否定的な考えを示した。

ロシアと中央アジア5カ国の首脳会議は、14日にアスタナで開かれた旧ソ連構成国でつくる独立国家共同体(CIS)の首脳会議に合わせて実施された。【10月15日 産経】
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後述のようにウクライナ侵攻を機に“ロシア離れ”が進む中央アジア諸国にあって、タジキスタンはこれまでは比較的ロシアを支持する姿勢をとってきましたが、そのタジキスタン大統領が「属国扱いをやめて尊重して欲しい」・・・

互いの立場を考慮した玉虫色の発言、あるいは逆に非難の応酬等が多い外交関係で、これほどストレートな表現も珍しいのでは。プーチン大統領がどのような顔でこの発言を聞き、どのように答えたのか知りたいものです。

【プーチン大統領 国際的孤立化を食い止めるため旧ソ連諸国の結束を図ろうとするが・・・】
プーチン大統領にとって悩みの種は尽きませんが、苦戦が伝えられるウクライナでの戦局、それと平行して強まる(そこから生じると言うべきか)国内の部分動員体制の混乱などに加え、国際的な孤立もまた悩ましい問題です。

****国連総会、ロシアの「併合」非難決議を採択 賛成は143カ国に****
国連総会(加盟193カ国)は12日の緊急特別会合で、ロシアによるウクライナ東・南部4州の一方的な併合を「違法だ」として非難し、無効を宣言する決議案を143カ国の賛成多数で採択した。反対はロシアなど5カ国、棄権は中国やインドなど35カ国だった。
 
国連総会は今年3月、ロシア軍の即時撤退を求める非難決議を採択した。141カ国が賛成し、反対は5カ国、棄権は35カ国だった。

その後の戦況が長期化の様相を呈し、アフリカ諸国など一部の加盟国には「ウクライナ疲れ」も指摘されていたが、賛成は3月の決議から2カ国増えた。

国連憲章が定める「領土の一体性と政治的独立」を武力で覆そうとするロシアの孤立ぶりが改めて浮き彫りになった形だ。(中略)

国連総会は2014年3月、今回と同様にロシアによるウクライナ南部クリミア半島の併合を認めない決議を賛成100、反対11、棄権58で採択している。今回の賛成はこれも大きく上回った。

決議案は欧州連合(EU)が作成を主導し、ウクライナが提出した。日本も共同提案国に名を連ねた。反対は他にベラルーシ、北朝鮮、ニカラグア、シリア。棄権は他に南アフリカやエチオピア、タイ、ベトナムなど。【10月13日 毎日】
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国際的な影響力を有する中国・インドが棄権していることや、今後アフリカ諸国など「グローバルサウス(南半球を中心とした途上国)」で「ウクライナ疲れ」が表面化してくることも懸念されるなど、必ずしも欧米側が手放しで喜べる状況でもありませんが、ロシア・プーチン大統領に、ウクライナ侵攻・力づくの領土併合への風当たりがやはり非常に強いことを改めて認識させる結果でもありました。

そうした厳しい国際状況にあって、プーチン大統領が先ず頼るのは軍事・貿易・出稼ぎ労働者などで関係が深く、ロシアの影響力も強い「勢力圏」とも言える旧ソ連諸国です。

しかし、そこにあってもロシアの威信・影響力低下は顕著で、国連総会での数字より、「身内」「勢力圏」とロシアが見なしてきた地域での変化の方がプーチン大統領にとっては深刻かも。

今月7日には、プーチン大統領が70歳の誕生日を迎えたということで、旧ソ連圏の独立国家共同体(CIS)の非公式首脳会議として、故郷のサンクトペテルブルクに旧ソ連構成国の首脳を集めて異例の会議を開催しました。ウクライナ侵攻で深まる孤立イメージの払拭を狙ったとみられています。

“ベラルーシを除く各国はウクライナ侵攻を支持しておらず、ウクライナ4州の「併合」も認めないなど、「ロシア離れ」がじわりと広がっている。それだけに、「孤立イメージ」の回避を狙って強引に会議を開いた可能性もある。”【10月8日 日系メディア】とも。

そして同月14日には、カザフスタンの首都アスタナで正式な独立国家共同体(CIS)の首脳会議が開催されました。

****旧ソ連諸国に結束求める プーチン氏、孤立回避へ躍起****
ロシアのプーチン大統領は14日、カザフスタンの首都アスタナで、旧ソ連諸国で構成される独立国家共同体(CIS)の首脳会議に出席した。

プーチン氏は、第二次世界大戦終結から80年となる2025年に「ナチズムに対する団結」をCISが宣言するよう提案した。ウクライナ侵略について、ロシアは「勢力圏」とみなす旧ソ連諸国の大半から支持を得られていない。プーチン氏は旧ソ連諸国に結束を確認させ、ロシアの孤立化を防ぐ思惑だ。

プーチン氏は「旧ソ連の諸国民がナチスから人類を救った」と主張し、CISがその歴史的功績を再確認すべきだと述べた。プーチン氏の提案に各国も同意した。プーチン氏はウクライナ侵略を「ネオナチとの戦い」だとしており、ロシアから距離を置く各国に軍事行動への理解を求める意図もあるとみられる。

12日、ロシアのウクライナ4州併合を非難した国連総会の決議案採決では、CIS諸国で反対票を投じたのがロシアとベラルーシのみだった。モルドバは賛成し、その他は棄権した。

また、CIS内では9月、アゼルバイジャンとアルメニア、キルギスとタジキスタンの間で武力衝突も発生した。ロシアがウクライナ侵略に力をそがれ、求心力を低下させていることが背景にあるとみられる。

CIS首脳会議には、モルドバを除く加盟・準加盟9カ国の首脳が出席。テロ抑止策で各国の協力を深めるとした共同文書などが採択された。【10月14日 産経】
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【旧ソ連諸国同士の紛争をコントロールできないロシア 威信・影響力低下が明らかに】
ロシアが旧ソ連諸国をコントロールできなくなっていることを端的に示す事例が、9月に行われた中ロが主導する上海協力機構(SCO)首脳会議直前にアルメニアとアゼルバイジャン、キルギスとタジキスタンという参加国同士の国境紛争が起きたことです。

****上海協力機構、参加国間で紛争 ウクライナ侵攻でロシア影響力低下****
中ロが主導する上海協力機構(SCO)首脳会議は(9月)16日、ウズベキスタンの古都サマルカンドで2日間の日程を終えた。イランの正式加盟も決まり、採択された首脳宣言は「SCO拡大は地域安定に寄与する」と結束を強調した。

しかし、現実には開幕直前からアルメニアとアゼルバイジャン、キルギスとタジキスタンという参加国同士の国境紛争が起き、不安要素が残った。

「情勢悪化を非常に懸念している」。プーチン大統領は16日、サマルカンドで会談したアゼルバイジャンのアリエフ大統領に訴えた。SCO首脳会議を欠席したアルメニアのパシニャン首相とは事前に電話で協議しており、双方に自制を呼び掛けた形だ。

13日に再燃した両国の係争地ナゴルノカラバフの紛争は沈静化に向かったが、戦死者はアルメニア側135人、アゼルバイジャン側80人の計215人に上った。

キルギスとタジクは14日から国境地帯で交戦。相手による攻撃で始まったと非難し合った。ロシア紙コメルサントによると、衝突は「過去12年間で150件以上」と珍しくないが、SCO首脳会議に合わせてキルギスのジャパロフ、タジクのラフモン両大統領が急きょ会談する事態に。18日までにキルギス側46人、タジク側38人の計84人が死亡した。

衝突したのはいずれも旧ソ連構成国。ロシア軍は、ウクライナ侵攻が長期化し、戦闘による死傷者が「7万~8万人」(米国防総省)とも推計される。ロシアはナゴルノカラバフに派遣した平和維持部隊などからも兵士をかき集めていると言われ、それが地域の不安定化につながっているもようだ。

米シンクタンクの戦争研究所は15日、プーチン政権が2月に侵攻開始後、「旧ソ連圏に駐留するロシア軍部隊の大半が流出した」と指摘した。

ロシアは今も勢力圏と見なすアルメニアやキルギス、タジクなどに在外基地を置くが、戦争研究所は引き揚げの動きが「旧ソ連圏でロシアの影響力を低下させるとみられる」と分析した。【9月18日 時事】
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****旧ソ連諸国で衝突相次ぐ 背景にロシアの威信低下か****
南カフカス地方と中央アジアの旧ソ連構成国の間で9月中旬、相次いで大規模な衝突が発生した。旧ソ連圏の盟主を自任するロシアは地域の不安定化を危惧し、情勢の正常化を呼び掛けたが、緊張は現在も続く。ロシアがウクライナ侵攻に苦戦し、威信を低下させたことが相次ぐ衝突の要因となった可能性がある。(中略)

プーチン露大統領は、同時期のウズベキスタンでの上海協力機構(SCO)首脳会議などを通じ、衝突した4カ国の首脳と協議。対話での解決を求めつつも、中立的な立場に終始した。

ロシアは自身が主導する「集団安全保障条約機構」(CSTO)を通じてアルメニア、キルギス、タジクと同盟を結ぶ一方、アゼルバイジャンとも友好関係にある。紛争当事国の一方に肩入れするのは避けたいのが本音だ。ウクライナ侵攻に追われ、介入する余力にも乏しい。

事実、アルメニアは今回の衝突でCSTOに介入を求めたが、CSTOは事実上拒否した。タスによると、同国では18日、CSTO脱退を求めるデモが発生。ロシアの求心力の低下が浮き彫りになった。

一方、ブリンケン米国務長官は19日、アルメニア、アゼルバイジャン両外相とニューヨークで会談した。露メディアからは「米国はロシアの代わりに調停を主導し、ロシアの影響力をそごうとしている」と警戒する見方も出ている。【10月3日 産経】
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キルギスも隣国タジキスタンとの国境紛争をめぐり、9月にCSTOへ介入を要請しましたが、交渉での解決を提案されただけだったとのこと。

軍事介入に応じない(できない)、解決への指導力を発揮しない(できない)ロシアに対し、CSTO加盟国の不満も募っています。

【ロシアへの「借り」を返すことなく距離をおくカザフスタン 旧ソ連諸国にとっては「明日は我が身」】
そうした旧ソ連諸国・中央アジア諸国の中でもロシアにとってとりわけ重要な地域大国・資源大国がカザフスタン。

ロシア系民族が2割を占め、従来はロシア語など文化的つながりも強く、プーチン大統領とナザルバエフ前大統領の信頼関係も。

カザフスタンで燃料価格の値上げを機に年明けから大規模な抗議活動が起きて全土に拡大した際に、わずか数日でロシアが「平和維持部隊」の派遣を決めたのも、カザフスタンがロシアにとって「特別な存在」であるからとされています。 そのカザフスタンでもロシア離れが進んでいます。

****プーチン氏目算に狂い、中央アジア諸国冷ややか****
ウクライナ侵攻で対ロ関係見直し、米国などに接近

ロシアは今年初め、反政府デモが暴徒化していたカザフスタンに対して、2000人余りの部隊を派遣し鎮圧に当たらせた。その6週間後、ロシアがウクライナへの侵攻を開始すると、カザフには侵攻への支持を表明してロシアに恩返しする機会が訪れた。 だが、カザフはそうしなかった。

カザフをはじめ、ロシア南部と国境を接する中央アジア諸国は、侵攻に対して中立な立場を維持。旧ソ連圏諸国でロシアへの全面的な支持を表明しているのはベラルーシのみだ。

カザフは西側の対ロシア制裁を履行すると確約。ロシアを迂回(うかい)したルート経由で欧州への石油輸出を拡大するとし、国防費の増強にも動いた。これに加え、カザフを自国の勢力圏に引き込みたい米国からの訪問団を受け入れた。

カザフがロシアと距離を置き始めたことは、ウラジーミル・プーチン露大統領にとって想定外の展開だ。旧ソ連崩壊以降、ロシアは長年にわたり、軍事・経済関係を通じて中央アジア全般で旧ソ連圏諸国への影響力を維持してきた。その最たる例が西欧よりも広い国土を持つ産油国のカザフだ。ロシアとカザフは4750マイル(約7600キロ)にわたって国境を接しており、その長さは米国・カナダに次ぐ世界第2位だ。

だが、カザフと共通点も多い旧ソ連のウクライナをロシアが侵攻したことで、その関係は変わりつつある。カザフは外交政策におけるロシア重視の姿勢を見直すとともに、米国やトルコ、中国などに接近している。現・旧カザフ当局者や議員、アナリストらへの取材で分かった。

こうした動向が鮮明になったのが、プーチン氏がサンクトペテルブルクで6月に開催した年次経済フォーラムだ。カザフのカシムジョマルト・トカエフ大統領はプーチン氏と共に出席した壇上で、親ロ派武装勢力が一方的に独立を宣言したウクライナ東部ドンバス地方の2地域を国家として認識しなかった。(中略)

トカエフ氏はロシア訪問時に出演した国営テレビで、カザフはロシアの制裁違反を手助けすることはしないが、ロシアの重要な同盟国にとどまるとの考えを強調。「カザフスタンが同盟国の義務を放棄することは決してない」と言明した。

これが極めて微妙なかじ取りであることは明らかだ。カザフはロシアの怒りを買いかねない反戦デモを禁止する一方で、ロシアで戦争への支持を表明するシンボルとなった「Z」のサインを掲げることは違法とした。

カザフのサヤサト・ヌルベク国会議員は、友人同士であるシマリスとクマに関する童話を引き合いに出して、自国の立場を説明した。童話は、クマは機嫌が良い時にシマリスの背中をやさしくなでたが、爪で擦り傷が残り、それがシマリスのしま模様となって残ったという内容だ。

ヌルベク氏は「クマを友人に持つ場合、たとえ親友であっても、クマが上機嫌であっても、常に背後に注意せよというのがこの童話の教訓だ」と話す。

カザフとロシアの溝が深まりつつある最初の兆候が顕在化したのが、ロシアに侵攻の即時停止を求める3月初旬の国連決議案の採決だ。カザフは反対こそしなかったが、棄権した。その数日後には、ボーイング767型機でウクライナに28トン余りの医療支援物資を輸送するなど、何度か支援物資をウクライナに届けている。

7月初旬には、カザフ財務省が西側の制裁措置をロシアへの輸出品の一部に適用する指示案を公表した。

ロシア国内では、1月の反政府デモ鎮圧に部隊を送った後だっただけに、カザフの冷遇に反発の声が上がった。
ロシア国営テレビの司会者、ティグラン・ケオサヤン氏は4月下旬、「カザフ人よ、この恩知らずな行為を何と呼ぶのか?」と問いかけている。「ウクライナで起こっていることを注視せよ(中略)このような狡猾(こうかつ)な行為が許され、自らの身に何も起こらないと考えているなら間違いだ」

カザフの人々は長らく、こうした脅しには慣れてきた。カザフ人口の約2割はロシア系民族で、ロシアの国家主義者はかねてカザフ北部をロシアの領土だと主張してきた。ロシアが2014年にウクライナからクリミア半島を併合すると、プーチン氏は旧ソ連が崩壊するまで、カザフに独立国家としての歴史はなかったと言い放った。

中央アジア諸国で唯一、ロシアと国境を接するカザフでは、侵攻後にこうした脅しへの警戒がにわかに高まった。キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンはすべてカザフの南に位置する。そのいずれも侵攻を支持しておらず、ウズベキスタンは公の場で、親ロ派勢力が独立を宣言したドンバス地方の共和国は認めないと表明した。

中央アジア諸国とロシアの間で隙間風が吹く状況は、米国にとって、存在感が薄くなっていた地域で再び影響力を強める好機となる。(中略)

西側諸国では、ウクライナ侵攻でロシア軍が「張り子の虎」であることが露呈したとの指摘も聞かれる。しかし、中央アジアのある国の高官は、ロシアの野心に対する恐怖は深まる一方だと明かす。「ロシアが多くの国に対処し、東欧諸国やウクライナをいじめているうちは別だ」とした上で、その人物はこう語った。「虐待の相手としてウクライナが消えたらどうなるか想像してほしい。次はわれわれの番だろうか?」【7月26日 WSJ】
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やはり軍事進攻して、一方的に領土を併合するという行為は、旧ソ連諸国のようなロシアと近い関係にある国にとっては、“近い”からこそ「明日は我が身」という不安を煽るもので、受け入れがたいようです。

****カザフ大統領が露に苦言 プーチン氏、孤立回避に躍起****
中央アジア・カザフスタンのトカエフ大統領は14日、旧ソ連圏での国境に関する問題は「もっぱら平和的な手段で解決されるべきだ」と述べた。カザフの首都アスタナで行われたロシアと中央アジア5カ国の首脳会議での発言。トカエフ氏は、ウクライナ侵略を続けているプーチン露大統領に苦言を呈した形だ。

露国営タス通信によると、トカエフ氏は国境問題について、「友好と信頼の精神で、さらに国際法の原則と国連憲章の順守によって解決されねばならない」とも指摘した。(後略)【10月15日 産経】
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冒頭のタジキスタン・ラフモン大統領発言といい、14日のロシアと中央アジア5カ国の首脳会議はプーチン大統領にとっては「針の筵(むしろ)」だったようです。
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