銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

トヨタ自動車のTVコマーシャル

2009-02-25 10:42:45 | Weblog
 私には、『これだけは、この世の中で、実現することを避けたいから、それゆえに、口外しない』と決めたことは数々あって、それは、パソコン内メモとして落とさないだけではなく、音声でも口外しないほどなのです。が、その一つとして、『トヨタ自動車が危ないだろう』と、二、三年前から感じていたことを、あげさせていただきたいと思います。トヨタ自動車に凋落などしてもらいたくないからこそ、その予測を誰にも言わなかったのです。

 <<<日本が勝ちすぎるとか、優れすぎるのは、よくないだろう>>>という発想が、私の心底にあります。これは、既に、裏打ちをされていると、感じてもいます。『ソニーや、日産自動車が、外国人を社長に据えた裏側は知りませんが、一つの延命措置だったのではないだろうか?』と想像するほどです。

トヨタ自動車は賢明にもテレビコマーシャル内に、トヨタの連呼を避ける措置を取っておりました。あらゆる車種で、日本で一番であり、もし、すべてのコマーシャルにトヨタの名前を入れてしまったら、あまりにも勝ちすぎている事が明瞭になってしまうからです。

 一方で、私はかねがね、自動車の特に新車発表には興味がありました。それも、テレビコマーシャルだけでその行方(当たるか当たらないか)を把握したいと思っています。

そういう眼にトヨタ自動車のコマーシャルでトヨタのロゴがどこにも見当たらないことには、少々ですが困りました。

しかし、やがて、『ううん、これは賢い』と感じるようになったのです。『一人勝ちをしていることを、世界に知らしめては危ないよ』と言うのが、常日頃の、私の懸念ですから、その上昇(または、常勝)振りを、誇示しない方向性は正しいと思います。が、今、経済週刊誌等の広告を見ると、そのトヨタ自動車が、雇用削減をしている事が、報道をされています。

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 「とうとう来たか」と言う単純なことばを、身中に向かって発しているのですが、それでも、その手の単純な発想だけではなく、ちょっと、確認したい事があって、例のグーグル検索で確かめてみました。その結果、さらに『なるほど、なるほど』と言う感想を強めています。

 もちろん、読者の皆様は、「世界中で、不況の波が押し寄せており、アメリカの三大自動車メーカーとかヨーロッパでも自動車会社の倒産が起きている」と、仰るでしょう。しかし、<<<このトヨタ自動車の不況は、そういう世界全体の流れに、さらに加味する何かがある>>>と、私は考えている次第です。

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 いろいろな経済団体があったのですが、最近統合をされており、それも、問題ですが、

・・・・・ほら、以前、<<<新聞の勝ち組三社が『あらたにす』と言うウエブ上の統合を形成しており、これは、心配ですね。あらたな、言論弾圧(戦前の大政翼賛会に似ている)の始まりではないか>>>と、お話したとおり・・・・・、日本の経済団体が、どんどん、統合されていることも、普通の日本人の生活を悪くするほうへの貢献をしていると感じます。

 もちろん、労働団体が統合をされているのも、関係があります。それも、大きな影響を与えています。一般国民大多数の、真に豊かな生活、真の自由のある生活を保障するためには、各種・機能団体が、一本化されることは悪夢の再来でしょう。

       2009年2月24日      川崎 千恵子 (雨宮 舜)
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『おくりびと』を私なりに、考えて・・・・・

2009-02-25 00:03:25 | Weblog
 結論を先に言ってしまうと、一つ目は、『日米関係が、大衆レベルでは、今は、平和でよかったなあ』と言うことです。

 二つ目は、この受賞によって、世界中で、この映画を見る人がふえるのなら、それは、平和な暮らしをしている日本の中流社会の見本を、世界中の人へ知らせる事ができるということで、そこに意義を感じます。お葬式の準備を、これほど、丁寧にするということは、社会全体が、基本的なレベルで平和でないと出来ないことです。そして、穏やかで、誠実な心遣いと言うものも、基本的なレベルでの平和が保障されていないと、出来ないということなのです。

 作品賞受賞の、『スラムドッグ$ビリオネア』は、インドのスラム街の状況を描いたものらしいのです。そして、『おくりびと』よりも、圧倒的に、ドラマチックな筋立てであるらしい。だけど、その慈愛の精神とか、ふっと、振り返ってみる・・・・・日常の哲学の表現と言う意味で、『おくりびと』とは、優れたところがあるので、その世界展開には意味があるでしょう。

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 その<<<日米関係が、今は安定して平和である...と言うことですが、でも、<<<政治も経済も一瞬先は闇かもしれない。そして、底流はどうか、わからない>>>と言う心底の懸念は捨て切れません。

 そのことの詳細は、別項『トヨタ自動車のTVコマーシャル』として、後日お送りをさせていただくとして、『おくりびと』に戻れば、反日感情に溢れていたころの、つい10年前のアカデミー賞だったら、絶対に、この外国語部門賞は取れなかったと思うのです。私はそのころ、ちょうどアメリカにいたので、肌身に感じたのです。そして、帰国すると、日本が平和ボケをしているみたいに見えて、心配になりました。特に一般国民が、例のお笑い系テレビ番組に、大口を開けて笑っているだけの状況には、心底心配になったのです。

 『あれーっ。ニューヨークの普通の人々だって、こうじゃあないよ。世界のニュースを敏感に感じ取っているし、何よりも、自国へ対する誇りがあり、それゆえに、真剣に物事を考えている。日本人だけだなあ。こんなに、自国に対して誇りを持てないでいて、そして、それゆえに、長期的な視野を失っているのは』と、心配になっちゃったのです。それで、単なる無名のアーチストに過ぎない私が、政治のことも考えて、メルマガでそういうテーマでも書き始めたわけです。それほどの、危機感を抱か・させられました。それが、10年前、1999年のニューヨーク滞在時代のころからのことなのです。

 その頃に比べれば、この『おくりびと』が受賞をした昨今の状況は、繰り返しますが、文化面、そして、大衆的なレベルでは、ずいぶんと改善をされていると感じます。
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 さて、これからは、私が感じている映画『おくりびと』に対する思いです。先ず、プログラムですが、映画そのものの、エンティング・タイトルに出ていた情報よりも、少なくて、これが、残念です。この映画は、監督が出演者を甘やかさないので、すべての出演者が役にはまりきっています。見に行く前から余貴美子さんには、期待をしていましたが、目立たない立場ながら、最後に重要な役回りをする女性として、相変わらずですが、うまいです。

 だけど、他にも一杯、立派な脇役がいました。それは、記録としてプログラムに残しておいて欲しいものです。<<<○○家の葬儀場面のお母さん役は、どういう俳優なのだろう。上手だったなあ。お父さんもはまっていたなあ>>>と思うのに、プログラムに名前が載っておりません。それから、協賛企業等の記録もありません。

 特に黒澤楽器店など、あの映画の中の、1、800万円というチェロを貸し出したわけでしょうから、プログラムには名前を載せるべきでしょう。活字だけでよいのですから。私は御茶ノ水店の前を通っただけですが、磨きぬかれた弦楽器が並んでいる様は、通るたびに、美しいなあと思います。この映画を見て、チェロを弾いてみたいと思う人も出てくるでしょう。だから、活字としての情報は大切です。

 この点では、メトロポリタンオペラ劇場のプログラムは抜群に親切であり、本当に大切なことを教えてくれます。日本の映画と劇場のプログラムには、全く満足が出来ません。しかし、一つだけ、脚本家に関しては重要な情報が、入っておりました。この小山薫堂というかたが、東北芸術工科大学で教えているということです。

 私は銀座で画廊めぐりを続けているわけですが、その際、この学校が、今素晴しい成果を挙げているのを、ひしひしと感じます。であるので、『そうだったのか。この人もそこの教授だったのか』と驚きつつも、納得をしました。一つの部分でよい仕事をしている人はどこか、他の場所でもよい仕事をするのが、証明をされています。

他にもさまざまありますが、今日はここまでで。

      2009年2月24日    川崎 千恵子 (雨宮 舜)
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