銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

「豊かだった時代の後遺症(30代の姉殺し)」

2009-02-16 23:09:35 | Weblog
 少し、首相をからかうというポイントから離れましょう。昨日起こった事件について、些少の事を先に述べたいと感じますので・・・・・
 
 兄弟殺しのニュースです。聖書に出てくるアベルとカインのお話の時代から、

 人間の社会には、兄弟間での争いがありました。
日本のことわざにも、『きょうだいは、他人の始まり』と言うのがあります。

 私が強烈に覚えているのは、三鷹で、母も弁護士(父のことは覚えていませんが)である知的エリートの家庭で、兄弟殺しが起こったことです。

  最近では、歯科医の家庭で、兄が生意気な妹を、殺したという事件が起こりました。
それは、何か、死体を隠したとか、犯行を隠したので、ニュースになりましたが、

 今回は、殺した方の弟が、交番にでかけ、なんども、(自首にためらいがあったのでしょう)受話器を取り上げたので、
 不審に思った警官が無人の交番に駆けつけ、逮捕に至ったということで、

 あまり、劇的な部分が無いので、ウエブニュースでも、一社が取り上げているくらいです。社会的には、さして、大問題とはならないニュースかもしれません。

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 しかし、私には、あるポイントで、感じるところが大でした。それは、これが、30の弟が33歳の姉を殺したという年齢の面での、新しさです。普通なら、兄弟殺しは、20代で起こるはずなのです。それは、日本では、そこら辺りで人生が決まってしまう通過儀礼が幾つかあり、それに成功した(?)子どもと成功しなかった(?)他の子どもの間に、差が明瞭に生まれ、親が差別的待遇を始めたりすると、猛烈なルサンチマンが起こり、それが、劣等な子どもの方の殺意を招きます。

 この八王子の家庭では、それが、30代で起こるとは? きっと、普通の家庭だったのです。そして、日曜日に犯行が起こっています。それも、あれこれを、推察させる意味があります。

この殺されたお姉さんも、恋人などがいなくて、先の見通しが立たず、いらいらしていたところで、つい弟に当たったのではないでしょうか? 弟も無職だというので、日曜日に友達と遊ぶ計画も無く、(それは、男友達を相手にしてもそうですし、ましてや、ガールフレンドを、相手に遊べる可能性もなく)、二人の大の大人が、狭い家で(いや、ごめんなさい。だけど、最近の家は、たいていは、二階に二間があり、それを、二人兄弟なら、互いに一部屋ずつ使うという形ですが、間に押入れがあるとしても、階段傍の、スペースは少なく、階段を使うときに、互いに顔を合わせる可能性はあります。

そんなときに、ふと体がぶつかって、お姉さんの方が、まさか、殺されるなどとは夢にも思わず、「あんた、何、やっているのさー。イツまでも、ぶらぶらして」とかいったのではないかと、見てきたような嘘をいいですが、感じます。

となると、事件など起こりようも無い、普通の家庭で起こったということになります。特別に問題がある家庭でもなかったでありましょう。犯罪が低年齢化しているとも言われますが、こういう子育ての領域に含まれる犯罪は、高年齢化しているのも特徴です。これは、子育ての領域の中にある、子どもの心の発達を、おろそかにした家庭に起こった悲劇です。そして、本当は大切だった、小学校のころとか、中学校の頃に、それに、気がつかなかった悲劇なのです。

そして、最も新しいポイントは、子どもを家に抱え込んでも大丈夫だった、日本と言う国の豊かさにあります。いえ、個人としては、豊かさを、感じませんよ。でも、世界中のほかの国に比べれば、人口比率としては、豊かな国の方に入るでしょう。

そして、つい昨日までは、独身貴族、パラサイトシングルは、当たり前の日本でもあったのです。急に先行きが暗くなりました。それゆえに、人々はあせったり、いらいらしたりしています。かといって、普通の家の、普通の精神の親たちには、こどもを、外へ追いやるほどの、気概も無いのかもしれません。つい、ずるずると、改革も無く、過しているうちに、こういうことになった。

うちの、主人が時々言うのですよ。これ(経済不況)が、よい方向へ結びつくかもしれないと。そうですね。ともかく、子どもたちを甘やかすことの出来ない状況へ、これからは追い込まれるということは、『風が吹けば桶屋が儲かる』ということわざを信じれば、子どもたちがしっかりするということでしょう。

 今日、これを述べたのには、わけがあります。首相をからかうということは、日本の社会に大きな禍根を残したのです。いじめを肯定する風潮を生起させました。
学校社会だけではなくて、一般社会にまで。それが、数々の事件を生んでおります。それについて、過去記事を述べるはずでした。過去の少年事件をあれこれ、振り返るはずだったのです。

 それが、ここに来て、少年事件が、年齢層が高くなっています。秋葉原の事件もあれも、少年事件の一つだと私は思っていますが、他にもそうとらえている方もありますし。では、今日はこれで。
      2009年2月17日  雨宮 舜 (川崎 千恵子)
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