ベトナムから雲南へ

国境越えを歩いて渡るのは初めてです。バスではシンガポールからからマラッカとカナダからボストンへ入国したことがありました。橋の上では大きな荷物の運搬が盛んで、新しい橋も建設中でした。
　急速に成長する大都市ハノイを見て、解決すべき沢山の問題があります。①住宅の確保と計画的建設、②排気ガスや混雑する交通と公共交通計画、③下水道、排水の衛生問題、④公園と文化施設、清掃・美観計画、⑤災害からの安全都市、その他産業・雇用、福祉など総合的に成長を調和する必要がある。それは市民参加による都市マスタープランを持てるかどうかに関わります。課題が違っても、日本の都市でも同じことが言えます。

ベトナムのドイモイ

86年にドイモイ（刷新）の市場経済が導入され、経済成長には目覚しいものがありました。97にアジア通貨危機により、外資の撤退はあったものの00年からは急増してきました。しかし、世界不況により08年は陰りもみられます。都市と農村の格差、工場労働者の低賃金によるストライキ、党と国家の幹部による汚職・腐敗も問題となっています。また、ＯＤＡの橋梁工事の事故や、開発のあり方も問題があります。写真はＯＤＡで大林、大成などが作る高速道路です。

ベトナム・少数民族村

ハノイから夜行の寝台車で８時間、ラオカイの街へ着きました。この街は中越戦争で全壊し、今は復興しています。ここからバスで避暑地と少数民族の村サパへ行きました。大変自然の美しい村で、市場は活気に溢れていました。ベトナムの時差は日本より２時間遅れで、通貨はドンですがドルが使えます。帽子を３ドルで買いました。

ハロン湾

先回ハロン湾に来た時は風と波で、船も小さく揺れて危険なので途中で引き返しました。ハロン湾の島で新しい洞窟も発見され、世界遺産にも登録されました。洞窟の空間はとても広く感動です。島の近くでは船で海上生活する集団もあり、ここには銀行、学校などもありました。写真は洞窟のある島にて。

天秤棒

ベトナムは暑いという今までの印象が強かったですが、ハノイは涼しかったです。生活物資などの運搬には竹の天秤棒がまだまだ健在でした。

ハノイとオートバイ

1977年に見た中心部の町並みの風景は意外と変わっていません。新しいビルが建設中と電線地中化も一部始まってる程度です。一番大きな変化は自転車からオートバイ中心の交通体系です。メーカーは本田が一番だそうです。排気ガスがたまりません。サッカーの試合でタイに勝った夜は、熱気的な祝勝のデモンストレーションで、道路がオートバイ埋め尽くされ身動きが出来ないほどでした。