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中満 泉「未来のあなたに」

2021-08-01 | 気になる本

中満 泉(2021)『未来をつくるあなたへ』岩波書店

 わかりやすい言葉で世界の難民・紛争の動きを語り、若者が世界で活躍すする道を進める書です。日本政府の立場など微妙なニュアンスを含みますが、人間としての立ち位置、進路も示しています。以下、本の抜き書きです。(  )内は私のコメント。

 21世紀は「地球時代」です。SDGsは貧困、環境、平和な社会を作ることに取り組む。

 NPTは3つの柱がある。原子力発電など平和的な目的で利用する権利は認められている(原発は核兵器のプルトニウムを生み出す?)。

 難民が先進国に沢山受け入れられているようだが、実際は途上国が85%である。日本は難民の受け入れが際立って低い。年間30人ほどである

 人命を救うもう一つの武器、小型武器の規制です。武器が紛争や戦争で使われ、年平均21万人の命が失われる。(まずはアメリカの銃規制がされるべきです) 殺人ロボットを規制すべきである。

 10人中7人が格差の国で暮らす。格差は個人の努力で解消できない状況にある。ダボス会議では、株主第1の資本主義を見直そうという考えがある。働く人や環境、社会全体の利益など新しい資本主義の議論がある。(資本主義では限界かも)

 生活に困る人に配慮しながら経済を再開し、格差を解消し、新しい働き方や教育の可能性を広げる。行政サービスの効率化になるデジタル化も急がなくてはならない。(個人情報や人権を守りながら進めるべきである)

 経済のグローバル化が進み、アメリカの産業は安い労働力を求めて海外に工場を移した。アメリカでは失業者が増え、生活に困る人が増えた。技術革新によるIT産業や、金融市場の活性化などは恩恵をもたらす一方、格差と貧困を広げる。日本でも「勝ち組」「負け組」が出て、路上のホームレスの殺害がある。(若者が非正規で普通に暮らせない。大学を出るのに借金を背負うなど、未来に希望が持てない。)

コメント
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