Con Gas, Sin Hielo

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「ダーリンは外国人」

2010年04月11日 16時05分02秒 | 映画(2010)
選ばれし人、井上真央


井上真央には運がある。

昼ドラの子役から「花より男子」のサプライズヒットで一躍主役級になったのも、起用当初は複数人の有名人の末席だったのが今や堂々とメインを張っているみずほ銀行のイメージキャラクターも、彼女には流れを引き寄せる何かがあると思う。

その「何か」とは?

突き詰めていくと本作の主役が彼女で必然ということがよく分かるのだが、それは、ひとを幸せにするオーラではないか。

原作はよく立ち読みで見ているが、一言で言えばほのぼので、かつ元気が出る漫画。

実写にしたとき誰が合うかと見渡してみると、これが意外となかなかいない。彼女以外には。

そんなわけで、トニー役の外国人も合わせて配役はほぼ文句なしの本作なのだが、それだけではいかないところがコミック原作の難しいところ。

最大の難問は動画と書籍の時間軸の違いにある。

コミック本は、コマの一つ一つ、またはコマとコマの間の間隔にメリハリがあることで、受け手に伝わるスピードの変化が自在なのだが、動画は時間の速さと画面の大きさが一定で縛られるからどうしても間延びして感じるのだ。

コミック原作をテレビアニメ化するのでさえもそう感じるのに、実写化となれば難易度は更に上がる。

その意味では、今回の映画化で、さおりとトニーの出会いから結婚までの物語を基軸に置いたことは賢明だろう。

ただやっぱりさじ加減は難しい。原作を知る者にとっては異文化のネタがなければ「ダーリンは外国人」ではないわけだから、後半の父の逝去あたりから続くシリアス路線はどうみても冗長。

しかも長く引っ張った割りには雪解けが急速だから、言ってみれば「度肝を抜かれた」のはこっちの方。

まあ、次回があるならもう少し軽くしてもらえればということで。今回の配役ならば、たぶん次も観ると思う。

(60点)
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2 コメント

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ありがとうございます。 (クラム)
2010-04-13 00:43:15
コメントありがとうございます。

このキャストじゃなければ辛かったと思います。
少し点数が辛めなのは期待値を込めてです。

身に余るお言葉を頂だいして恐縮してます。
ふっと感じるところを、もう少しうまく言葉にできればと日々頭をひねっています。
よろしければ、これからもお立ち寄りください。
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Unknown (Unknown)
2010-04-11 22:22:16
なるほど!
これ、このキャスト達じゃなきゃ泣けなかったかなーって思ってます
(いまいちかなーって思ってたわりに後半涙流してしまった(^^ゞ)
井上真央・・
茜からつくしになって、しっかりつくしを払拭して繭になって、今回さおり・・
キャラが全然違うわけじゃないのに、
これをやってのけるのは、やっぱり彼女の実力じゃないかと思ってる。
あ、別にヒイキ目に見てるわけじゃないが・・。
あなたのコメントは面白いね。
返信する

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