「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

Live Earth

2007年07月08日 | 音楽
 地球温暖化問題を訴える「Live Earth」なる大規模コンサートが、昨日世界各国で行われた。地球温暖化の問題は連日マスコミ等で言われていることで、今更、それも大規模コンサートでCO2をたくさん排出して行うことに何の意味があるのかという批判もあり、それももっともだと思う。(The Whoのロジャー・ダルトリーなど、「地球にとって一番必要ないのがロック・コンサートだろ」とまで言っているとか)。願わくは、これをきっかけに、ここに参加した人が一人でも多く、小さなことでも具体的な行動に一歩踏み出してくれればと思う。(そうでないと、やっぱりただのビッグコンサートに終わってしまう)
 それなりに有名どころも出るので、今朝になって、ちらっとUSAのライブを見たら、ちょうどMoneyをやっていた。ロジャー・ウォータースが出ていたのか。2年前の「Live8」のときは、ピンクフロイドの復活に非常に感慨深いものがあったけど、その後はシド・バレットの追悼コンサートでも一緒に演奏しなかったそうだ。本当にあのとき限りだったのね。

表記辞書の変更で思ったこと

2007年07月08日 | テープ起こし
 「責任をとる」の「とる」は漢字ではどう書きますか? 「効果をあげる」の「あげる」は? 
 テープ起こしの業界では、一つの講演会なりシンポジウムを複数の人で分担して起こしたりすることもあるし、表記の統一を図るため、業者によって表記の基準を定めている(もしくは、準拠する表記辞書等を定めている)。私が仕事をしているところでは今まで三省堂の「現代国語表記辞典」に準拠していたのだけれど、最近、共同通信社の「記者ハンドブック」に変更になった。それによって、例えば「責任を執る」から「責任を取る」に、「効果を上げる」から「効果を挙げる」に変更になった。
 外来語の片仮名表記の仕方や送り仮名の付け方、常用漢字でない熟語の書き方など、実は私たちが目にする日本語の表記は、個人の嗜好によるものはもちろん、大手マスコミ各社の間でも随分違いがある。(各社の表記がいかに違うかは、かんぴょうのメニューから「表記いろいろ」→「各社表記比較」を見ると、よく分かる)
 日本語で文章を作成することに仕事として携わる人は(いや、日本語で文章を書く際には、誰でもか)、多かれ少なかれ、さまざまな表記方法がある中のどれを用いるかということを意識的に選択しながら書いている(基準が決まっていたって、ここは平仮名が多くて読みにくいから漢字にしようとか、決して機械的な判断ばかりでは済まないだろう)。
 これで時々思うのは、学校で漢字を学んでいる最中の子どもたちからすると混乱するのだろうなということ。特に冒頭に挙げた例のように、単に平仮名にするか、漢字にするかではなくて、漢字そのものが違ったり、送り仮名が違うと、彼らは下手すれば、テストでバツになってしまう。
 この春行われた全国学力テストの採点現場で、正解の基準が途中で変わったりして大混乱になったという話が先般報じられていたけど、漢字一つでもそうなのだから、まして記述式問題の採点なんて、あれだけ大掛かりにやるのは、本当に難しいだろうなと思った。テストの場合、その結果でいろいろなことが判断されることになってしまう。そんな誤差も含んだ結果だとちゃんと承知していれば、それでいいのかもしれないけど、あのニュース、テストを受けた当事者の子どもたちはどう思ったのかな。