「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

道州制とリニア新幹線

2008年05月30日 | リニア新幹線
自民、道州制区割りで4案まとめる…分割数は9と11(読売新聞) - goo ニュース
 以前発表されていた区割り案では、長野県は北関東と一緒になっていたけど、この案では中部、または東海の区割りで愛知県などと一緒になっている。飯田・下伊那地方は長野市よりも名古屋の方が近いし、「三遠南信250万流域都市圏の創造」などといって、三遠南信の連携に力を入れているので、こっちの案ならきっと大歓迎だろうな。でも、そうなると、今度は逆に北信の方からは文句が出るのかもしれない。
 最近、村内でも調査ボーリングをやっているリニア新幹線が(どのルートであれ)実現して、県内に駅ができたりすると、名古屋圏がぐっと近くなることをにらんでの区割り変更かなという気もちらっとした。

 村ではリニアが通っても、もちろん駅ができるわけでもないし、ほとんど顔を出さずに地下を通る案みたいだから、何のメリットも考えられないし(せいぜい工事中に工事に従事する人が一時的に増えることによる経済効果ぐらい? あと、メンテナンス施設ぐらいはできる?)、むしろ南アルプス地域の自然破壊や、工事車両が増えることなどによる観光へのマイナス面の方が大きいように思う。
 でも、何とか駅を誘致したいと考えている地域の人たちにとっては大問題のようで、特に諏訪や上伊那あたりでは、この直線ルート案がJR東海から発表されて当てが外れて、何とかそっちのルートに誘致しようという運動が立ち上がっているらしいが、人口密集地近辺を通そうとしたら、電磁波や騒音で用地買収がもっと難航するのは目に見えている。
 そもそもリニア新幹線なんて要らないと個人的には思うが、このリニアの話で「伊那谷の自然」の最新号に投稿記事があり、それを受けてCosmos Factoryに書かれていた話が面白かった。作る側の理屈としては、通過地域の思惑なんて全く関係ないものな。