おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

気持ちいい過ごし方

2024-08-19 11:03:48 | 日記
 エアコンをつけようとすると、当然のことながら窓を閉め切りにしなければならない。日が差し込むような時には、カーテンでさえ引かなければならない。が、それだと確かに体感は涼しいが、季節感はなくなる。僕とすればミーンミーンと鳴くセミの声を聞き、時折風が立てる木の葉のサワサワいう音を聞いていたい。

 都会に住んでいたときは、リラックスするためには雑踏の音が聞こえにくいように部屋では音楽をかけたり、集中したい時にはヘッドホンをして音楽を聴きながら過ごしていた。

 が、都会を一歩離れると、音楽は聴きたい時にだけ聴きたい。普段は自然の奏でる音になるべくふれていたい。風のある日は風の音、雨の日には雨の音、セミやスズムシといった昆虫の鳴き声、あるいはヤマガラやシジュウカラといった野鳥のさえずりにも耳を傾けたい。せっかくこの世に生きているのに、人工的な音だけに囲まれているというのは、自分が本当に生きているのか怪しくなってくる。人類の方が、AIが作った人間に近づいている気がする。

 で、最近すっかりハマっているのが、Youtubeでたくさんアップされている「自然環境音」である。簡単に言えば、音楽ではなく、渓流の音だったり打ち寄せる波の音だったり、鳥の囀りだったり、虫の声だったりとこの世にある当たり前の音を延々と録音しているだけである。

 習字をしたり読書をしたり、あるいは昼寝をする時に、あまりに暑苦しく、おまけにセミの大合唱がうるさ過ぎるような時には、自然環境音を流す。すると、たちまちこの場が渓谷になったり、小川のほとりになったり、砂浜の波打ち際になったりするのだ。本物のうるさすぎるセミの声でさえ、環境音の一部になり、リゾート気分を盛り上げてくれる。

 毎日いろいろ試しに聞いている。ひとつが1時間も2時間もあるので、ながら作業には最適だ。僕が今のところ一番作業効率が上がるのが、穏やかな内海に打ち寄せる波の音だ。ハワイのようなザッパーンでも東映の映画の出だしのようなザップーンでもない。チャプチャプチャプチャプ穏やかな波の音だ。

 歳を取ってからは海よりも山派になったが、何もせずに聞いているとしたら断然波の音だ。これは僕が子供の頃育った場所が瀬戸内海に面していたことと関係あるかもしれない。また、学生の頃には住み込みで伊豆や房総半島の民宿で働いていたので、その時の思い出が蘇るのかもしれない。山育ちだったら、やはり波の音より渓流の音だったり、野鳥の鳴き声がリラックスできるに違いない。



 猛暑の続く毎日だが、窓を全開にし、汗を流しながら習字をしたり読書をしたりしているが、部屋中に広がるチャプチャプいう波の音で、とっても快適な毎日なのである。
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