おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

歩き旅への憧れ

2024-08-13 10:22:00 | 日記
 今日は一日用事も雑用もない。久しぶりに自分のためだけに使える1日なので、子供の頃の日曜日のように目覚めた時からテンションが高いのである。

 午前5時、目が覚めるとテオを連れて畑に行く。タミちゃんがトマトやキュウリを収穫している間、僕はテオのブラッシングをしてやる。毎日たくさん採れるトマトは、最近は食べ飽きてトマトジュースにしている。暑い日には最高の飲み物だし、栄養もたっぷりで、何よりも自然の美味しさなのが良い。

 朝食後は、恒例になっているダンベルによる筋トレ。もっとも15分もやればいいほうだ。ランニングで足腰は鍛えているが、歳のせいか上半身が情けなくなってきた。首回りとか肩とか、筋肉がなくなるとものすごくじじ臭くなる。肩の筋肉がないと肩こりもあるし、ボール投げをしても肩が痛くて投げられない。最後は腕が上に上がらなくなってしまうのだ。それを回避しようと、せっせとダンベルで肩の周りを鍛えているのである。

 それから習字を1時間半みっちりやる。ここ数日、新幹線に乗って移動したり墓参りに行ったりして、ちょっとサボっていた。今日は集中して書くことに専念する。

 さて、それが終わったら、九州への旅行前にネットで注文していた「東北自然歩道を歩く」(田嶋直樹著)を読むことにする。今は犬猫がいて家を開けることができないが、以前からいつかは歩き旅をしたいと常々考えていて、ロングトレッキングの案内本だとか、歩いて旅をした人の本だとかを読んでいる。四国48箇所巡りもしたいし、中山道、熊野古道あたりも歩いてみたい。トレッキングの案内本だと、京都一周とか富士山の麓を一周とかいろいろ紹介されていて、もし歩くとしたらどこからかなあなんて想像して楽しんでいるのである。

 「東北自然歩道を歩く」の前書きでは、最近は日本全国自然歩道が整備されていて、全国縦横に約二万キロメートル延びているという。九州自然歩道、中国自然歩道、四国自然歩道、近畿自然歩道、東海自然歩道、中部北陸自然歩道、首都圏自然歩道、東北自然歩道とある。北海道自然歩道も今年度中には整備が終わるらしいから、今後日本中を歩いて旅できるということである。

 「東北自然歩道を歩く」は日光東照宮をスタートして、青森県竜飛岬までの歩き旅の記録だ。窓全開で蝉の声を聞きながら読み始めると、すぐに白河の関から福島県に突入した。乙字が滝から阿武隈川に沿ったサイクリングコースも歩いているが、ここは数年前に自転車を買ってすぐに走りに行ったコースだ。芭蕉さんが巡ったコースも、ほぼ僕は車で旅しているので、読んでいて懐かしさもある。

 が、台風一過、本来なら爽やかなはずが、まるで蒸し風呂のように今日は湿度が高い。エアコンを使う気になれないので、何か手はないかと考え、Youtubeで海の音と波の映像だけのサイトにアクセスし、チャプチャプとさざなみの音を聞きながら読書を続けることにした。

 これが蝉の声にマッチして、なんだかものすごく気持ちがいい。こりゃいいなあ、海辺の木陰に横になって本を読んでるみたいじゃないか。本を読みながら、僕自身の旅の記憶や、海辺で過ごした記憶がごちゃごちゃと走馬灯のように頭に浮かぶ。そうこうしていたら、あっという間に本も半分まで読み、歩き旅は岩手の遠野までやって来ていた。
コメント
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