おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

秋の日は釣瓶落とし

2023-10-27 11:46:11 | 福島
 このところ、連日秋らしい爽やかな秋空が広がっている。早朝は寒くて手袋が必要なほどだが、お昼を過ぎるとポカポカと暖かくなる。気温差で言うと10度以上ある。日中は日向ぼっこをしているテオとアンだが、テオに限っては午後3時くらいになると、そろそろ散歩じゃないですかとウロウロし始める。無視していると、甲高い声でキャンと散歩を催促する。

「うるさい」と一度は叱ってはみるが、最近はすっかり日が短くなっているので、用事がなければ早めに散歩に出なければ、あっという間に日が暮れてしまうのである。4時を過ぎるとお日様は弱々しくなり、4時半には薄暗くなってくる。5時ではかなり暗くなり、5時半ではすでに真っ暗になっている。長い散歩に出ようと思えば、3時台には出発しなければならないのである。



 この日はタミちゃんにテオのリードを任せ、僕はカメラをあちこちに向けて、秋の写真を撮ることにする。



 家を出ると、すぐに道の脇に柿の木がたくさんの実をつけているのでカメラを向ける。空の青と柿色は、色彩学的には補色の関係になる。これは一番強烈な色の組み合わせで、絵を描く人は常に頭にある。青とオレンジ、赤と緑、黄色と紫。この組み合わせは、何かを強烈にアピールしたい時には有効だ。



 庭先で目立つのは菊やコスモス。



 住宅地を抜けると、一番目立つ秋の花はセイタカアワダチソウの黄色だ。土手いっぱいにまるで黄色いラインを引いたように咲き誇っている。かつては喘息の原因になると忌み嫌われたこともあるが、実は喘息の正体は、よく似たブタクサだったので、とんだトバッチリだったのである。セイタカアワダチソウは、あまり群生し過ぎると、自分が出す物質によって生育しなくなる。セイタカアワダチソウだらけと思っていた場所が、いつの間にか見かけなくなっているのはそういった理由からだ。最近は再び勢力を伸ばし、あちこちで目立つようになってきた。



 パチパチと写真を撮っていると、いつの間にか僕ひとり歩くのが遅れている。のんびり歩いている間に、秋の日は釣瓶落としで、あっという間に夕焼け空になっていくのであった。

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