棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

36-お告げ--森へ帰ろうⅡ

2008-06-12 06:10:11 | 大人の童話
村はしだいに、昔のように一つの心になっていきました。

「これ以上、森を傷つけてはいけない。早く手を打たないと、とんでもない災難がおきる、と森の神様がおっしゃっている。
今なら間に合う、神様はワシラを救ってくれると・・・」
オバアチャンの「お告げ」に、皆はおそれおののきました。
「どうすれば、神様をお沈めできるのですか」
「わからん。いえることは王様の樹を切られて以来、森の神様はさ迷いなさっている。
これ以上森を傷つけてはいけない、ということだ」

村からは伐採会社に、だれも働きに行かなくなってしまいました。


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