一日寝たきりでいると、心肺機能を示す最大酸素摂取量が0.9%低下するーーロンドン五輪(2012年)のチームドクターを務めた順天堂大大学院スポーツ医学の櫻庭景植教授が報告し、「一日ベッドに寝ていると、一日寿命が縮まる」と指摘しています。
日経Gooddayの「若さの目安 シミ・シワより大腿四頭筋」に書かれています。ただ、これは寝たきりの超初期のことで、その後も同じスピードで心肺機能が低下するわけではない、と加えています。
加齢に伴って、目立って衰えてくるのが下肢の筋肉です。日本人約4000人の筋肉量の変化を調べた結果、20歳を過ぎると、下肢の筋肉量は腕や手、体幹より早く大きく減少していきます。その目安になるのが、太ももの前にある大腿四頭筋です。25歳くらいでピークに達し、60歳では25歳のときより約60%にまで落ちるといいます。
筋肉量とは別に、筋力の低下を示したデータもあります。60~70歳の筋力を、20~30歳と比較すると、脚の筋肉は60~70%も低下する、と東京都リハビリテーション病院の林泰史院長は報告していました。ちなみに、腰の筋肉は50%、腕や手の筋肉は20~30%の低下といいます。
ただ、筋力は100歳になっても、鍛えれば向上することも実証されています。そのためには、自らの筋力を正確に知らなければなりません。大腿四頭筋の筋力を測る方法は次回に。