ギネス社から世界最高齢の女性と認定された大阪市東住吉区の大川ミサヲさんが３月５日、１１５歳の誕生日を迎え、大阪市から「健康都市を目指す大阪市を世界に広めた」として市長特別賞が贈られました。
ミサヲさんの家族と旧知の人権擁護委員の男性がお祝いの電話をかけたところ、家族はこう答えたそうです。
「さらに年上の方が亡くなられてのことですから、喜んでよいのかどうか‥‥」
ミサヲさんは大阪・天満の呉服店の四女として生まれ、大阪商人の気配り、心配りを子どものころから見てきたようです。そして、自分が教えられたことを、子どもたちにも伝えたといいます。
人権擁護委員の男性は、中学校教師として長年勤め、校長先生として先生、生徒を指導しました。学校の責任者として、父母とも応対してきました。その人がミサヲさんの家族の発言を聞いて、自らの反省を込めて語りました。
「言葉一つにも周囲の人との関係を配慮しなければならないことを改めて教えられた思いです」
ミサヲさんは、美味しいものを食べること、ゆっくり暮らすことを心がけて生活をしてきたそうです。好きな食べ物はサバのきずしと刺し身、趣味は編み物をいいます。
でも、私には、言葉一つにも気を遣い、無用な混乱を避ける「賢い生き方」も健康長寿の秘訣のように感じます。
