足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

日本株投資の環境の変化を読む有力米ファンド

2012-10-30 07:48:28 | 株式

NY市場は休場。

東海岸を直撃したハリケーンの影響を受けた。

昨日に続きバロンズ誌が先週、開催した投資カンファレンスのことをお伝えしよう。

ヘッジファンドのフェリックス・ズーロッフ、アーク・ファバーが日本市場を注目していることは昨日に書いた。

8人の出席者のうちいまひとり日本株の有望なことを強調したのがデビッド・ヘロー(ハリス・トラスト)である。オーク・インターナショナルという国際投資のファンド(54億ドル)を運用し、2010年にはモーニングスターの「過去10年間で最高の投資家」に選ばれた。

早くから国際分散投資に徹してきた。最近ではユーロ危機で株価の暴落したヨーロッパの銀行に投資して10億ドル稼いで話題になった。バロンズ誌は投資の最前線で活躍する第1人者としてカンファレンスに招いた。

彼も日本株に強気を論じた。

「日本株の投資環境は大きく変化した。長期間にわたり低迷してきたことが最大の注目点だ。PERとROEの水準の高さに注目したい」としてキャノンとトヨタを例に上げた。

すでに日本株には相当の投資を始めており、国際優良株にまず注目している。

昨年のヨーロッパ株の低迷時に出動したが、今度は日本に重点を置く。1990年初めから国際投資を始め、すぐれた実績がある。

日本株への強気の根底には円相場の天井観もある。この点はズーロッフ、ファーバーと同じである。日本経済の根底には大きな変化が出てきていると読む。

優良株のほかには大手証券株にも注目している。すでに大和証券(8601)には投資している。