足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

バフェットが動く期待

2024-02-28 05:11:49 | 投資戦略

米国の株の神様と称せられるウォーレン・バフェットが日本の大手商社の三菱商事、三井物産、住友商事、伊藤忠商事、丸紅の大手5社の株式に投資し、昨年来、各銘柄5%ずつ保有した。バフェットの商社の注目は日本株では一歩遅れての出動であった。

外人投資家の日本株の保有率は三井物産46%、住友商事60%、三菱商事48%、伊藤忠商事20%、丸紅63%と高い持ち株比率を保っている。

伊藤忠商事の外人比率20%を除くと外人の持ち株比率は高い。海外投資家の日本商社の持ち株比率が高いのは納得できる。

いずれも伊藤忠商事を除いて財閥企業のグループである。三井、三菱などの財閥系を除くと、商社は大阪本社のところも多く関西地方の存在感が高かった。

 

私は大学卒業後に日本経済新聞社の記者として世の中に出た。大学を出た昭和30年代当時では日本の産業界の繊維、医薬品の存在感は東京とほぼ対等であった。

大阪では商社、繊維、医薬品をまず担当し記者生活では半年で一人前の位置づけを与えられた。

記者生活は人より1時間早く出者する目標をつくり3年目に先輩との勝負で一部を追い越し、社内に設けられた競争で3年目の新人が競争で先輩を追い越し、特ダネ賞を勝ち取った。日経新聞社の懐が深いのか当時3万円の賞金にびっくりした。

大阪はで繊維、医薬品業界で幅を利かし、他社の先輩陣と肩を並べ走り周った。

大阪湾の埋めた立ての記事を競合各社と対抗してすっぱ抜き報道、3万円の賞金をもらった。現在の価値にすると大きな金額であり、当時、飛び上がった。産業界の地盤が強い繊維界が大阪湾を埋め立てる記事であった。

 

バフェットが日本株投資に立ち遅れながら昨年来、動きはじめた。日本株買いが先行き広がると世界の投資家の日本株をみる眼は大きく変わるだろう。

バフェットは短期間で2倍にした商社株投資で自信をもつたバフェットの日本株投資が続く可能性は高い。バフェットは証券投資だけでなく、商社株で短期間で利益を上げた日本株投資に引き続き動くかどうかが、ことしの相場の大きな材料である。

 

 

 

 


バフェットの待望

2024-02-15 16:32:01 | 投資戦略

久振りに33業種のうち28業種の株価が下落した。
ここしばらく見られなかった下落相場でこの日は引けた。
最近は相場が下落するとすかさず買い物がはいり、上昇相場には下値不安のない強気相場が続いてきた。
その背景には好調な企業業績の展開、米国株の下値不安が投資家の先行きに対する安心感を呼び込んできた。

この日は、鉄鋼、不動産、保険、電力、ガスが下落し、トヨタ自、ホンダ、楽天グループ、リクルートなど33業種のうち主力銘柄が売り込まれた。
トヨタ自、日本製鉄、東京海上など大型の人気株に売りが殺到した。最近はみられない、個々の銘柄の人気から資金が逃げ始めた。先行きを論じての売買がこの日は消えていった。

このような相場のサイクルはこれまでからも経験してきたことである。個々の企業の価値を論じる向きが、この日は市場では消滅しはじめた。
これまでの堅調な相場で投資家の手元には資金の余裕がみられる。
100歳に接近してきたウォーレン・バフェットなどは、この日の下落で先行きの相場観が大きく転換したわけでなく、上昇相場で継続して利益を積み上げ、資金力には豊かなゆたかな余裕がある。
相場の神様と称せられるウォーレン・バフェットには資金力には余裕があり、むしろ相場の下落を歓迎しているだろう。


一段と楽観的 投資家心理

2024-02-05 15:55:01 | 投資戦略

NYダウは500ドル高。指標は3万7000ドルを突破し市場の雰囲気は一段と楽観的になった。S&P500は11業種がそろって上昇。

市場では利下げ期待が一段と高まり、目先に対する楽観的な見方が一段と高まった。来年末までに更に1%利下げを期待する声が高まる。

連銀の態度が前向きになってきたのはインフレの安定化。市場ではS&P500の11業種がそろって上昇。連銀は引き続き、下期には4.6への引き下げ%を期待する向きが急増してきた。

金利の低下の主因は、インフレ低迷が予想以上に続いていることだ。インフレ低迷が予想以上に継続しており、来年は引き続き-0.75%の利下げを期待する見方がエコノミストの間で強まってきた。相場は上昇局面にはいり、投資家の先行きの心理は久しぶりに明るくなってきた。