これまで何度も挑戦しながらなかなか史上最高値を抜けなかったS&P500であるが、昨日は引け値が1530.23と、2000年3月の市場最高値1527.46を上回った。これまえダウ平均は連日の新高値を続けてきたのを横目にして、S&P500はもたつき機関投資家の運用者たちは苛立っていた。
S&P500は今年が50回目の誕生日。1957年に誕生した。ダウ平均がアメリカを代表する30銘柄で構成されてるのに対して、S&P500は上場株の75%を網羅してる。したがって株式相場の実態を、ダウ平均よりはるかによく明示する。
ただ資本金の大きな銘柄によって構成されているので小型株のフアンには不満だ。
過去20年間、米国のプロといわれる大型銘柄で運用する運用者の成果はS&P500を下回ってきた。運用者はS&P500が目標で、それにどれだけ勝てるかで評価される。
それにしてもウォール街の底力には敬服させられる。昨日は中国株が大幅に下げた。そんな日に史上最高値をつけるのだから、投資の世界でも世界に君臨する。
われわれが運用してるヘッジファンドのファンド・オブ・ファンズがあるが、今年はS&P500を上回っている。この種の運用も私的年金の運用に考えることである。
本日、最近の人気株の太平洋金属(5541)の2007年3月期の業績の説明会(機関投資家・アナリスト向け)があった。同時に2010年までの中期経営計画が発表。
ほかの非鉄会社が減益予想を出しているなかで同社は2008年3月の売上げ+41.%、経常利益+51.5%と強気だ。1株当たり利益は208円の予想で、配当は60円の予想。
景気敏感株というよりも海運会社と同じように当面はバリュー株として評価できる。