足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

中間決算の発表が始まる

2012-10-22 07:06:41 | 株式

先週のNY株は週間ではほぼ変わらずに終わった。

発表中の第3四半期の決算が相場を動かした。先週のハイライトは金曜日のグーグルの決算で事前の予想を下回り、一時は9%超の下落になり、サーキット・ブレィカーが発動され一時は売買が中止になり衝撃を市場に与えた。広告収入がアナリストの予想数字に達しなかった。アップルと並んで米国のハイテク株のリーダー役だけに、投資家の期待感は大きかった。広告の増加の源泉が携帯電話の分野に移行しているが、PC向けとは異なり広告単価の低下が収益面で足を引っ張った。ほかにマイクロソフト、IBM,インテルの決算も不振であった。

今週はアップル(木曜日)の決算だが市場の期待感は大きく、その内容が相場全体に影響を与えるだろう。同じ日にアマゾンも発表する。

S&P500銘柄のうち41社が予想を上回ったが、この社数は2009年第1四半期以来の低調な社数である。りーマンショック時以来である。

東京市場でも今週から中間決算の発表が始まるが、目下のところ市場では役者が不在である。

最近の売買代金でみるとソフトバンクだが、相場のリード役というより、その積極的な拡大戦略に対しての市場の戸惑いによる売買高の急増であった。

普通、企業がM&Aを仕掛けた場合、買収する方の企業が売られ、被買収企業が買われる。

イー・アクセスの場合は常識通りの動きになった。スプリントの場合も発表当初はソフトバンクが売られ、スプリントが買われたが、下落率が常識以上に大幅になり、投資家は大きな打撃をこうむった。それにスプリントの株価は買収発表の割には反応が鈍く、投資家は戸惑っている。

月末にはソフトバンクの決算発表があり、孫社長の買収戦略についての詳細な説明が期待されるが、その内容が市場の人気の方向性を決めることになるだろう。