ウォール街では株価が波乱している。金曜日の株価は大幅安になった。テキサス、フロリダをはじめ人口の多い州ではコロナウイルス感染の被害が増幅し、上記の州のほかカリフォルニア、アリゾナで猛威発揮し1日で新しい感染者が3万7000人と新記録になった。ダウ平均-2.83%、S&P500は-2.42%、ナスダックが-2.59%の下落になった。1日で3万7000人の感染は最高記録で伝播の勢いが収まりそうにはない。政府はさまざまな対策を通じて市場への資金供給をおこなうが、これまでに経験のない災害だけに、消費者の失望は高まる一方ではある。
政府はバーの再閉鎖を発令した。5月の個人消費は4月に落ちた反動で+8.2%急増した。危機に備えて買いだめが出たのかもしれない。
米国は苦境の渦中あるが、米ドルは相対的に堅調で取引の相手国との交換相場には大きな変化はみられない。いままでの米ドルの堅調な動きに安心して、為替市場は安定している。
株式市場で景気循環銘柄の株価には大きな変化が出ていないが、投資家は現在の為替の波乱は長続きしないとみている。いままでのところ、ドル安を見込んで売り込んだ投資家には肩透かしになった。
安定した現状が新しい週に持ち越されるかが、われわれの大きな関心事だ。