米国には日本では想像もできない資産家の集団がある。
資産規模トップはアマゾンで有名なジフ・ベゾス、続いてイーロン・マスク(電気自動車テスラ)、ビル・ゲイツ(マイクロソフト)と続く。いずれも自社の株式の株価が資産の評価に影響をする。
資産家の経営者の年齢でみると90歳の最高齢ウーレン・バフェット(バークシア・ハザウエィ)が第6番目に顔を出し異色な存在である。彼の経営する事業集団は歴史のある会社が中心で、昨今の資産家が関心を示す企業群とは一線を画す。
バフェットの個人資産は10兆円超で資産家の集団の仲間なかに顔を出し、ずば抜けた高年齢の経営者として顔を出す。
バフェットはいまでこそ鉄道、公共事業などに顔をだすが、それらの事業を傘下に収めるもともとの源泉は株式市場で築いた資金と知識であった。
早くから経営してきた投資会社がさまざまな分野に手を染め自分の経験を生かして企業の選択を行なってきた。彼はエレクトロニクスやバイオなどのハイテク分野などの知識には劣るが企業経営には手を染め経験が豊かだ。
最近、バフェットが日本の大手商社を束にして投資したのは、外国にない商社のビジネスモデルにひきつけられたからである。ビジネスモデルでは日本が生みの親になった。彼は商社への投資の経験をもとに、今後、日本株投資を拡大するかどうかに注目したい。