足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

米国リードの相場が続く

2018-08-27 08:56:43 | 投資戦略
NY株は市場の大方の予想に反して堅調。
今月初めには先行き警戒感が強まり、8月相場の季節性から相場には警戒感が強かった。
しかしいままでの相場展開は買い方が優勢が続く。
最大の懸案は米中間の貿易戦争が、他国にも影響を与えるということだ。米中間ではトランプ大統領の強引な行動に対して、中国が対抗措置をとったが、いまのころ日本、ヨーロッパ経済へのマイナス点は想定の範囲内で、トランプ大統領の中間選挙を控えての動きという見方で一致している。
市場の関心事は企業業績の動きに集中する。
2018年は世界的に企業の収益サイクルが上昇する段階にあり、投資家の関心事は現在の景気の上昇サイクルがどこまで継続するかにあるが、当面は米国からは世界経済の上昇トレンドに逆らう動きは出ない。

引き続き日米とも買い方優勢の相場展開が続くだろう。

トルコ・リアも安定化

2018-08-16 19:03:49 | 投資戦略
週前半のトルコ通貨リラの急落で中東、欧州で通貨危機の懸念が出たが、地域的な通貨混乱は横へは広がらず、NY市場での株価指数の先物も安定、ナスダック指数の先物も堅調。
今回の通貨危機のきっかけは米国と中国の貿易戦争がきっかけだが、中国はここへきて混乱の収拾へ積極的な対応を示し、両国の話し合いで安定に向かう動きも出てきた。
中国と米国との貿易戦争がトルコなどの周辺国にも波及する兆しがみられ、トルコのリラが底入れ3%上昇した。
米国では決算発表が継続し、シスコ・システムズの好調な数字でハイテク株には押し目買いが出てきた。シスコ・システムズは時間外取引では株価が+6%と大幅な上昇になった。
トルコへは隣国の産油国カタールの150億ドルの資金援助の動きが出てきて、世界的に各地域とも手元の流動性が余裕なことが示された。
最近は4月以来、株価は調整を続けてきただけに、下値不安にリスクは少ない。トルコリラは対ドルで10%の急反発になった。

医薬品株

2018-08-14 17:55:02 | 投資戦略
ウォール街でも決算発表のやま場に来た。
好決算の発表が続出しているが、相場への反応度は平静で大きく注目されない。
予想を上回る数字を発表しても株価は下落するケースが多い。すでに好決算は折込み済みで無反応である。
先週末で80%が好決算を発表したが株価は全く反応しなかった。大手投資銀行のゴールドマン・サックスは発表後の株価が+1.6%で始まったが、結局は上昇分を消え-1.6%でおわった。

消費関連の代表格プロクター&ギャンブルも好決算を無視し下落した。
決算結果については期待観が高く好調な決算を予想していたが、予想数字が期待はずれとしてバンク・オブ・アメリカの格下げが悪材料になり株価は下がった。
医薬品株メルク・コンシューマ・ヘルスを買収し大衆薬部門へ積極的な拡大が期待されていた。
株価は決算後に-4%と大幅安になった。
いずれも先行きに対たいしてのアナリスト見通しが高すぎ、会社の慎重な姿勢に失望した。これから決算発表の終幕にはいるが、このような人気が続けば夏相場の先行きには暗雲が出てきそうである。