足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

アップル、フエィスブックに並ぶ勢いの日本企業

2012-02-29 07:32:33 | 株式

東京市場だけでなく、ウォール街でも相場のスピード調整を予想する向きが多い。

ヘッジファンドのダグ・カス(シーブリーズ)はメデァの間でも人気のある運用者であるが、「当面の相場は4~7%の下落があるだろう」とみる。

しかし昨日はアップル(AAPL)が$530台と史上最高値を付けたし、NYダウも13000ドル台で引けた。これまで何度も挑戦しながら引けではなかなか維持できなかった水準である。

東京市場でもテクニカル指標は過熱のサインをだすが、最近の人気株も株価が下押すと出遅れた向きの押し目買いが入る。

そんななかで昨日のハイライトはSNSゲーム関連のグリー(3632)とDeNA(2432)の復調である。相場の全体の地合いに手詰まり感がでてくると動き出すという習性が定着した。

今週、スペインで開催されている世界最大のモバイル関連の見本市に4月から始める「GreePlatform」を公開した。サードバーティのソフト企業も参加できるシステムである。現在の19000万人の会員を今年6月に3億人、3~5年後に10億人を目指すという大胆な計画を出している。欧米諸国のゲームの需要が日本の45倍あるが、さらにモバイルという技術革新の最先端の製品に乗る戦略。20126月期の業績予想にはこの海外戦略は織り込まれていない。いま日本企業でアップル、グーグル、フエィスブックに唯一、伍して成長可能な企業である。

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日米とも相場は調整局面いり

2012-02-28 07:57:18 | 株式

昨日のNY株はほとんど変わらずだが、S&P50010業種では金融、消費関連、ハイテクがプラスで引けた。昨年来、機関投資家やヘッジファンドが強気してきたセクターである。それだけに市場の雰囲気は悪くはない。

景気指標では中古住宅(1月)の販売が盛り返し20101月来の高水準になった。

先週、ウォーレン・バフエットが株主宛のレポートを発表したが、そのなかで「昨年の報告書では1年以内に住宅の回復が始まるとしたが、間違った。傘下に住宅関連企業があるが業績は不振であった。しかし市場の回復はある。アメリカでは所帯数以上の住宅需要がある。需給関係が最近は改善に向かい、在庫面をみると均衡してきている」と書いている。特に米国の人口動態面から住宅需要が増加し始めると強調している。

彼は傘下の住宅関連企業から上がってくるナマの情報を把握しており、景気指標よりも早く的確に市場の動向を判断できるという自負がある。

昨日、発表になった中古住宅の指標が、彼の見方を裏付けている。

東京市場はかねて市場の一部で予想された通り調整局面いりが始まった。

ここは一服し3月末に向けて上昇トレンドに入るのが望ましい。

昨年3月末に日経平均は9755円であった。この水準をクリアできれば、企業の手持ち株の評価損が回避できる。

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バフェットの天文学的な成果・・・レポートを公表

2012-02-27 07:45:46 | 株式

先週末、ウォーレン・バフェットのバークシア・ハザウェイが2011年の営業報告書とバフェットが自ら書き下ろした株主宛てのレポート(letter)を公表した。

レポートは恒例のごとく1965年に設立したバークシア・ハザウェイの46年間の成果の数字で始まる。

2010年には1株当りの成果は+490,409%と天文学的な数字であったが、2011年末には+513,055%とさらに増えた。

2011年の1年間だけの成果は+4.6%でS&P500+2.1%(配当を含む)の2倍になったが、4%のプラスだけで、長期間の数字がまた大きく増加したのは複利運用のマジックである。

46年間でマイナスになったのは1999年、2001年、2008年のわずか3回だけだ。1999年はインターネット・ブームでハイテク嫌いの運用が相場のトレンドに乗れなかった。2011年は同時テロ事件、そして2008年はリーマンショックであった。

運用の妙を得た長期投資の勝利と、どんな悪材料が出てもアメリカ株式会社に対しての確固たる自信が前人未踏の実績を残した。

彼はことし86歳。これまで高齢を問題にしてバークシア・ハザウェイの将来に危惧する向きも多かったが、ことしのレポートではトッド・コムズ(40歳)とテド・ウェクスラー(50歳)をスカウトしたことをはじめに書いている。コムズが選んだ銘柄は1年余の間にわずか2銘柄でマスターカード(MA,ダラー・ジェネラル(DG)。ウェクスラーは半年間でメディア2社と医療関連1社。

コムズに倣って彼の2銘柄にちょうちん買いしたが、さすがともわせる成果を上げている。米国株を選ぶひとつのアイディアである。

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円相場81円・・・資産デフレ脱却の糸口

2012-02-25 08:47:46 | 株式

円相場がNY市場で下落し81.21円になった。最近の高値から7%の下落だ。

一方、NYダウは13,000ドル台乗せを控えてもみ合っているが、S&P500は上昇し20086月以来の高値になった。リーマンショック前の水準である。けん引しているのはS&P500の構成銘柄の20%を占めるハイテクだが、それに金融株も並んで相場の人気を支える。ハイテク、金融の堅調で頭に浮かぶのは、20世紀の生んだ偉大な投資家であるビル・ミラーの挫折である。昨年11月に運用してきたバリュー・トラストの運用から手を引いた。

いまひとり頭に浮かぶのは昨春に自ら設立したフェアー・ホルム・ファンドの経営から去ったブルース・バーコウィツだ。モーニングスターが21世紀初頭10年間の最高の運用者という評価を下していた。彼の挫折も金融株にのめり込んだことだ。

「強気相場は悲劇のなかで誕生する」という相場の古くからの格言がある。ウォール街でも東京市場でも語り継がれてきた言葉である。

リーマンショック後、相場は一時は立ち直りかけたが米国景気のダブルディップ懸念、中東での混乱、日本の震災、ユーロ不安と悪材料が続出して、先行き混迷状況にはいった。

しかしようやく自信が戻ってきた。ハイテク、金融株の力強い反騰が投資家のリスク・オンの行動に伺える。

東京市場にとってなによりも心強いのは円相場の反転である。今回の日銀、政府の行動はいままでのどの局面よりも自助努力の行動の決意がみられる。

日本に残されたあとの課題は資産デフレからの脱却である。ドル資産を抱える日本人には自信回復のカギでもある。

投資顧問会社AGJの挫折も相場の格言を想起させる。今回のケースはリーマンショック後にウォール街で表面化したマードッフ事件に似ている。

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ウォール街では円安に注目

2012-02-23 07:44:57 | 株式

NY市場では円相場が一時は80.40円まで下落した。

理由については様々な要因が言われているが7ヵ月ぶりの円安のきっかけは、日銀の金融の金融緩和である。214日の政策決定会合での量的緩和の追加策の発動である。政府のドル買いの政策より効果があった。その後、日米の金利差が拡大した。両国の2年国債の金利差が0.19%に拡大し、投機家の資金はドルに流れている。短期間に5.3%も円相場が下落したが、トレンドが円安に定着すれば、日本の景気にとっては大きな追い風だ。

昨日の東京市場での値上がり業種のベスト・ランキングは証券、パルプ紙、海運、倉庫、空輸、輸送機器と並ぶ。相場では変動リズムの動反動買いが続く。

話は変わるがウォーレン・バフェットが静かに動いている。

最近、SECに提出した大量売買での注目点はエクソンを売って、IBM,インテルのハイテクの買い増しである。それにメディアのリバティ・メディア(LMCA)と人口透析のダビタ(DVA)に投資した。いずれも高いキャシュフローを生み出す企業である。2010年に後継者の一人として加わったトッド・コムズの影が銘柄をみているとちらつく。

バフェットがかつて注目した中国株の復調も目立つ。中国銘柄のBYDに大量投資したが、沈黙を守る。最近はヘッジファンドがBYDに注目を始めた。

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