足立 真一のTriton Blog

株式投資の実践、グローバルな視点での投資戦略。
銘柄選択は、成長株、中・小型株、新興市場株にバイアスを置く。

フリーアクト(6094)、コロブラ(3668)に注目

2014-07-31 05:53:25 | 株式

NY株がまちまちの動きだ。

米連銀のFOMCでは引き続き資産買上げの縮小が確認されたが、量的緩和後についての言及はなく相場へのインパクトはなかった。最近は相場の調整を予想する向きが多くなり、弱気筋にとっては肩透かしを食らった感じである。

東京市場へのインパクトという面では円安トレンドへの回帰が注目点だ。市場では最近、トヨタ自の株価が強いが今日の円安を見込んでいた感じだ。自動車が先頭を切って日経平均の戻り高値の更新を目指す動きが始まった。今回の相場の反騰局面では日経平均の対25日への乖離率、同騰落率の上昇がない、足取りの確かな上昇トレンドである。

決算発表が始まった。

昨日はコロブラ(3668)の決算の好調が目立った。20149月期の9ヵ月決算が出たが売上が3倍強になった。決算発表ごとに増額修正され今回も3回目である。SNSゲームのビジネスモデルの売上増に対しての利益の感応度の強さが示された。製品の人気化とともに効果的な広告を打ち、それが足元の成長を支えるというパターンが続いている。ガンホー・オンラインやミクシィなどとうは異なり、ヒット製品の数が多く、開発陣の活動がフルに生かされている。

引き続き市場では一部の人気株の強い物色人気が続く。今週は先に公開されたフリークアウト(6094)に注目したが、引き続きコロブラにも注目したい。

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ツィッターの決算好調・・・最大手ヘッジファンドはネット株に強気

2014-07-30 06:20:04 | 株式

 NY株は下落した。特に材料が出たわけでないが1万7000ドルを挟んでの強気と弱気の対立が続く。これまでの大台替わりの時と異なるのは米連銀の量的緩和からの撤退作戦の渦中にあって、終了後の政策の方向性が明確でないのが気迷いの大きな原因。目先、20%程度の調整をみる向きが依然として多い。

 ツィツター(TWTR)が好調な決算を発表した。ワールドカップ効果で広告が予想以上に伸び、利益が29%上昇した。モバイルの好調もあって、先行きへの期待感は強い。

 アップルの株価が高値圏にありハイテク、インターネット関連に対しての人気の強さには変化はない。

 

先にも注目したがヘッジファンドの世界で運用成果がトップに踊り出たデビッド・テッパー(アプルーザ・マネジメント)のインターネット関連への強気が注目される。フエィスブック(FB,エクスペディア(EXP,プライスリン・コム(PCLN)に大きなポジションをとったほか、アップル(AAPL,CBSコープ(CBS,ウォルトデズニー(DIS,グーグル(GOOG,MGMリゾーツ(MGM)など市場での人気株に力点を置いてポートフォリオを組む。ヘッジファンドとしてはオーソドックスな運用である。株価の過熱が言われるなかでのネット関連を主軸におく運用姿勢は、世間が気にする成長株投資への信念にはいささかの狂いもないことを示す。

 この中のカジノ関連のMGMリゾーツに米国株として注目したい。日本でのカジノ解禁で大きなビジネスチャンスが出る。

 

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ウォール街での警戒感が続く

2014-07-29 06:25:54 | 株式

 週明けのNY市場では引き続き先行きに警戒感が根強い。

 ウォールストリート・ジャーナル紙の証券・金融のウェブ版では2つの弱気見通しが大きく取り上げられた。

 ひとつはジョン・ハスマン(エコノミスト)。ハスマン・ファンドの運用者。

 “間違いをしないようにしたい。現状は株式バブルだ。経験則によると1972年(ニクソンショックの翌年)、1987年(ブラック・マンディ)、1929年(大恐慌)、2007年(住宅バブル)の暴落時を超える危険信号が出ている。2000年(ITバブル)のピーク時の15%下まできている過熱ゾーンにはいった。2000年のときはITバブルであったが、今回は過熱人気が拡散している。当時より危険だ”。彼は経済学者ロバート・シラー教授の信奉者である。

 

いまひとり登場したのがマーク・クック(シュワッガー著「マーケットの魔術師」に登場)で「12ヵ月以内に20%の暴落」を予想している。

 有力者の間での弱気が日増しに増加している。

 

東京市場は引き続き新興市場の銘柄の人気化が目立ち、昨日はミクシィ(2121)のほか、最近、公開されたフリークアウト(6094)が人気株の仲間いりした。ビジネスモデルがネット広告の効率化という新しいジャンル。今後も人気が続くだろう

 昨日の相場の中味をみると売買代金ビッグ10にみずほF(8411),ソフトバンク(9984)、トヨタ自(7203)、NTT(9432)など主力株が顔を出したことで珍しい現象だ。投機色の度合いが薄くなってきたことはプラスである。

 

 

 

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日米とも膠着相場が続く

2014-07-28 06:35:27 | 株式

 ウォール街では決算発表が本格化し、好調な内容が目立つが先週のNYダウ平均は小幅安で大きな動きはなかった。S&P500の採用企業のうち76%の利益が予想を上回った。しかしビザ(V)の慎重な見通し、アマゾン(AMZN)の投資負担増による減益など悪材料の方に敏感に反応した。

 これまで低迷していた中国の製造指数(7月)は18ヵ月振りの好調で上海株価指数は上昇した。また中国以外のエマージング市場も好調で3月中旬から株価指数は10%上昇した。

 しかしNYダウ平均は17000ドル台を挟んでもみ合い状況が続く。先行きに対しての慎重論が相変わらず根強く積極的に買い上がる投資家はみられない。

 

同じような現象が東京市場でも継続する。6~7月の日経平均は15000~15400円のボックス圏から抜け出せなかった。アベノミクス相場を支えた円安を背景とする輸出関連のような相場のリード役が見つからないのが理由である。

 今週から東京市場でも決算発表が本格化する。好調な決算内容の企業が増えるとみられるが、それが業績相場につながるかどうかが関心事である。

 今週も一部の値動きの早い新興市場や中小型株のモメンタム銘柄(材料株)に人気が集中しそうである。

 

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NY株は先行きに不透明感

2014-07-26 07:17:33 | 株式

 ウォール街でS&P5002000ポイント台乗せを前に足踏みしており、その動きをみながらダウ平均も17000ドル台固め苦労している感じだ。

 昨日はダウ採用銘柄でもっとも値がさ株のビザ(V)が下落し全体の足を引っ張った。業績見通しに慎重なことが株価の足を引っ張った。

 来週は夏休みを前にして米連銀FOMCが開催されるが資産買上げの縮小を引き続き決めるほか、今後の政策の方向性についてのイェーレン議長の見解が関心事。

 

ウォール街でも一部の投機株に異常な動きが出ている。617日に公開したシンク(CYNK)の株価は短期間に25,000%と異常な上昇をしたが、その動きにSECが疑問をもち調査にはいった。昨日は取引が再開されたが株価は1日で85%暴落した。インターネット関連銘柄で、最近の相場の変動率の鈍化に苛立った投機資金が流入していた。このような現象をみて相場の先行きに警戒信号を出す向きも出てきている。

 

グリーンスパン議長が新著の発行を前にメディアの前に顔を出した。

 「目先の景気の動向には心配はない。問題は膨大な供給で積み上がった資金量を影響なしにどう吸収していくかが難題だ」と今後の金融市場に警鐘を鳴らした。

 

週末の相場は欧米の株価の軟調をよそに東京市場が堅調で、久しぶりに存在感を示したが、NY市場の相場のもたつきは気になるところだ。

 夏相場での調整懸念の可能性が高まる。

 

 

 

(お知らせ)「トリトンスケア通信」の会員向け

 

今週は月曜日と水曜日の2回の発行予定。来週は夏休みで86日(水)は休刊。

 

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