NY株は景気、企業業績の好調を反映して上昇した。特にナスダック指数の反騰力に注目される。
グーグル(GOOG),アマゾン(AMZN),フェイスブック(FB),ツィツター(TWTR)などインターネット関連が牽引した。
新興国市場で通貨安がくすぶるが、各国は自助の努力で危機から抜け出す政策に手を付け始めた。1997年のアジア危機、1998年のロシア危機、2008年のリーマンショックなどの外的な悪材料に先進国の株式相場が翻弄された。
今回は日米独の先進国が世界経済の根底をしっかり支える力が出てきたことに注目したい。東京市場(日経平均)の下落率は10%近くになったが、足元の景気回復は順調だし、米国と同じように企業業績にサプリライズが出始めた。特に日立などの大型優良株の業績の立ち直りは市場に自信を植え付ける。株価が暴落した昨年5月から6月初めにかけての暴落時とは環境が大きく好転している。
個々の銘柄でみてもテクニカル面での魅力が出てきた。われわれが注目してきたハイテクの調整も進んできた。ソフトバンク(9984)が25日移動平均に対して-11.9%と調整完了に近いし、ことしにははいってから注目を始めたハイテクTDK(6762),ローム(6963)も乖離率がマイナスになった。ハイテク株の押し目買いを考えたい。医薬品がウォール街では堅調だが小野薬品も絶好の押し目になった。